IFA2011ではサムスンが「Smart」をテーマにタブレットPC、ノートパソコン、スマートTV、デジカメ、家電など展示参加企業の中で最大面積を使って新製品を展示したのに続き、LGも「Do It All In 3D」をテーマに3DTV、3Dプロジェクター、3Dスマートフォンなど3Dデバイスのラインアップを展示した。

 LGは新製品を披露することよりも3Dの技術力をアピールすることに集中した様子だった。LGの3DTVはフルLEDで、「シネマ3D」というブランド名で発売されている。電子機器の検査・認証機関であるIntertekより、画面がチカチカしない「Flicker Free」の認証を受けた。3DTVの弱点と言われているのが、画面が絶えずチカチカする、3Dの残像のせいで目が疲れるといったことであるが、これにより、LGの3DTVは他のメーカーとは技術力が違うという点をしきりにアピールした。

2015年ヨーロッパ市場で家電シェア1位を目指すLGは、3DTVと独自の人工知能技術を搭載したスマート家電を中心に展示した
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 LGはIFAのために、軽くて目が疲れないという3Dメガネ10万個を用意した。これは単一展示会で配られた3Dメガネの数としては史上最多だという。このメガネ一つで3DTV、3Dプロジェクター、3Dノートパソコンなど複数のデバイスを利用できるようになっている。

 3Dコンテンツも充実している。米ナショナルジオグラフィックと共同で、世界初の3D写真映像展を開催したのだ。ドキュメンタリー作家6人が、3D写真を撮影できるスマートフォン「Optimus3D」で撮影した写真や動画が3DTVを使って公開された。また、3Dコンテンツを観るだけでなくユーザーが直接3D映像を制作して楽しめる展示も準備した。「Optimus3D」と3DTV、3Dノートパソコン、3Dプロジェクターがあれば、誰でも3D映像を撮影してノートパソコンで編集して楽しむことができる。2D画面を3Dに変える機能を使って、マイクロソフトのゲームを3Dに変換して楽しむコーナーも設け、観客を集めた。

 LGはスマートTV向けコンテンツとして、地上波テレビ局の子会社であるSBSコンテンツハブと提携し、韓流ドラマとKPOPコンサートとプロモーションビデオ、KPOPスターのファンミーティングやプライベートなど未公開映像260本80時間分を用意した。3DスマートTVを購入すれば誰でも利用できるグローバルライセンスのコンテンツであり、今後も持続的にアップデートされる。韓流コンテンツは有料と無料に分かれている。

 LGは欧米で3DスマートTVブームを巻き起こしたいと意欲的になっていることから、今ヨーロッパで話題の韓流コンテンツもセットで提供することで注目されることを狙っているようだ。韓流コンテンツが付くスマートTVは9月中に韓国と米国で発売され、フランス、イタリア、ブラジル、インドネシアなど韓流ブームが起きている地域から順に発売していく。

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