米国でもLTE(long term evolution)サービスが開始されています。日本では、LTEサービスは「3.9G」という4Gの手前という位置付けです。米国では、LTEやW-CDMAのHSPA+(HSPAの高速版)、WiMAXは「4G」と呼ばれています。どうもどこかの米国企業がこれらを4Gと言い出したようなのですが、W-CDMAの規格をまとめている3GPPがこれらを4Gと呼ぶことを追認しました。そういうわけで、米国では、日本より先に携帯電話は「4G化」したようです。

 ちなみにLTEとは「長期的進化」の意味で、3Gの延長として4Gで採用されるであろう通信技術「OFDM」を先取りして取り込むことで、段階的に4Gへと移行しようという3Gの通信規格のことです。それで、日本では、3.5G、3.9Gという言い方がされています。そういうわけで、日本での「4G化」はまだまだ先のことになります。

 さて、米国大手のベリゾン(LTE)、AT&T(HSPA+)、スプリント・ネクステル(WiMAX)の3社では、年間契約でのみ4Gサービスが利用可能で、プリペイドサービスでは利用できませんでした。しかし、プリペイド方式中心の事業者で米国6位のメトロPCSが年間契約不要のLTEサービスを開始しています。

 メトロPCSが提供する4GのLTEサービスは、40~60ドル/月(80円換算で日本円だと3200~4800円/月)と、国内の定額サービス並の料金で1カ月利用できます。今回は、1週間の滞在ですが、今後米国に行く予定もあることから、LTEのサービスを利用してみることにしました。

 現状、LTEサービスに対応した同社が提供する端末は、「Samsung Galaxy Indulge」(インダルジと言うそうです)と「Samsung Craft」の2機種のみ。このうちGalaxy IndulgeがAndroidです。Androidであれば、日本語を使えるようにするのはたやすく、海外端末でも日本語を扱うという点では苦労することはありません。

 このGalaxy Indulgeは、購入に当たり100ドルの割引があって299ドル(80円換算で2万4000円弱)です。今回は、1番上の60ドル/月のプランを選んだので、経費としては3万円程度。ドコモの海外パケホーダイの上限額である2980円/日を使うとしたら約10日分に相当します。これで1カ月利用できるので、2週間ぐらい米国に滞在するなら、海外パケホーダイを使うよりもお得といえるでしょう。ただ、コストという点で言えばLTEなので3Gより少し高くなります。LTEを使う理由がなければ、通常の3Gのプリペイイドサービスを使った方がいいかもしれません。

 なお、メトロPCSの端末は、購入後にアクティベーションと呼ばれる設定が必要です。Webからも可能なようですが、この場合には、米国内発行のクレジットカードが必要になるとのこと。可能なら購入したお店でアクティベーションをしてもらった方がいいでしょう。

 筆者は、ロサンゼルス郊外の大手量販店ベストバイで購入し、店員の方にアクティベーションをお願いしましたが、それでも結構な時間がかかりました。指定の電話番号にかけて、電話からアクティベーションを行う場合、人が対応するのではなく、音声自動応答なので、日本人の名前をちゃんと認識しないなど引っかかるところが結構あります。登録時には、メールアドレス、名前とスペル、秘密の質問と答えを2セット、ボイスメールの暗証番号8桁、誕生日、登録する住所などの質問に答えないとなりません。しかも、相手は音声認識のシステムです。かなり英語に堪能でないと登録は難しいと思います。

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