7月第2週にはリリースされるかもと噂され、正式な配付を心待ちにしていたLionが、7月20日の夜に登場した。OSのフルアップデートをネットワークを通じて行うという新時代に相応しい配信方式を全面的に採用。ゴミは出ないし、どこにインストールディスクをしまったか忘れることもない(笑)、しかも余分な流通経路を使わないから、価格はたったの2600円という破格の低価格。いやあ、素晴らしい。というわけで、早速インストールと行きたいところだが、ちょっと待って。新しいOSを入れると従来使っていたアプリが動かなくなったり、日常やりとりしていたメールの中身が見えなくなったり、いろいろ不都合が生じる。そんなリスクを最小限に抑えるためのノウハウをいくつか紹介しておこう。

大規模なアクセスも難なく処理

 アップルのMac App StoreにLionが登場するや否や、Twitterや技術系ニュースサイトには「出ました」とメッセージがあふれ出した。今の時代、ご本家のプレスリリースより早く現状確認ができる。ホントにすごい時代だなあ、と感慨にふける間も無いくらいだ。数分後にアップルからプレスリリース到着。

 Mac App Storeを覗くと、画面はこんな風に変わっていた。ちなみにこの画面に行き着くためにはMac OS X 10.6(Snow Leopard)の10.6.6以上になっていなければならない(図1)。

図1 ついにOSもネット配信の時代になった。一度購入すれば、自宅などで使っている「自分」のMacには何台でもインストールできる。一度購入すれば、購入履歴をMac App Storeが覚えていてくれ、何度ダウンロードしても追加コストはかからない。
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 前回も書いたように、Lionはアップグレードできる機種がIntel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、またはXeonプロセッサを搭載したMacに限定されている。インテルマックといえども、2006年に登場した初代のインテル版iMac、MacBook、MacBook Proなど、Intel Core Duo、Core Solo搭載のマックにはインストールできない。

 ユーザーは自分のMacが「インテルチップ搭載マック」という程度しか気にしていないだろうから、図1の画面で、導入対象機種でないのに間違えて購入手続をしてしまう人もいるだろう。しかし、ご心配なく。例えば、Core Duo搭載のiMac(2006年発売)で2600円のLionを購入しようとしたところ、図のようなエラーメッセージが出てきて、購入作業ができない仕組みになっていた。この仕組みがあれば、間違えて動かないアプリを購入する心配がない。リアルタイムシステムによるオンライン販売ならではのメリットの一つだ(図2)。

図2 同じインテルMacでもCore Duo搭載のMacにはLionアップデートできない。購入前にちゃんと教えてくれる。
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 さて、そういうわけで、MacBook Pro 15インチ(2010年モデル)でチャレンジすることにした。21時50分にダウンロード開始。

 4GBのファイルをダウンロードするのにどの程度の時間がかかるのか。興味津々だ。きっとリリースと同時に世界中のMacユーザーのうち、Snow Leopardにしている人の一部の、数百万人が全世界から一斉にアクセスしているはずだからだ。きっとダウンロード数は程なくアップルからアナウンスがあるだろうが、膨大なトラフィックがアップルのデータセンターに押し寄せているだろう。もちろん、これだけの大量のファイル配信を行うためには、アップルが所有する3箇所のデータセンターが活躍しているのはもちろんのこと、そればかりではなく、アカマイなど再配信用エッジサーバーを大規模に確保しているだろうから「つながらない、終わらない」といったトラブルはあまり心配することはない。

 約4GBのファイルのダウンロードなので時間がかかるのは覚悟していたが、22時31分には終了。約40分間でダウンロードできた。皆がこぞってアクセスしている時にこの程度のダウンロード時間で済んだのは素晴らしい。ホンの数年前まではこんなことをしたら半日かかったものだ。

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