アップルの方針というわけではないが、スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)の強い意思でMacにはBlu-ray Disc(BD)ドライブが搭載されていない。HDクオリティーの動画は遠からず全てネットワークで流れると確信し、実際、iTunes Storeでも既にHD配信の道筋ができ始めている。多大な労力をかけてパッケージを作り、在庫を積み上げ、そのうちわずかの枚数が消費者のもとに流れて行くなんて地球のためにならない。だから、今、重層構造である上に複雑怪奇なライセンス契約をしてMacに搭載するのはユーザーのためにもならないという主張だ。

でも、やっぱりBDは気になる

 アップルの方針だか何だか知らないが、ハイビジョン映像の再生、表示に最高のハードウエアなのに、見たいBDタイトルがMacにかからないのは、Macユーザーとしてはやはり不満だ。BDドライブの部品としての価格が標準内蔵できる価格帯にこなれてきたとしても、コンテンツ再生のため、特に著作権保護のためにユーザーに利便性を損なうような認証システムを入れるのはよしとしないらしい。従って、Macユーザーがそのようなコンテンツを楽しみたいと思ったら、iTunes Storeなどのインターネットサービスをお使いくださいという訳だ。

 ハイビジョン映像のタイトルはiTunes Storeから購入すればいいとは言っても、まだそこでの品ぞろえは全く少ないし、特に日本のiTunes Storeと来たら網羅性が低過ぎる。さらに洋画に関してはなぜか日本語吹き替え版が優先され、洋画ファンには何かと評判が悪い。原語・字幕付きでも配信してほしいというユーザーコメントがあふれている。

 BDタイトルなら、原語はもちろん、字幕もシナリオ版と解説版がそろっているなど、楽しみ方も幅広くなる。という訳で、やっぱりMacでもBDタイトルを再生したい。

 さらに、最近の薄型デジタルテレビは、録画した番組をネットワーク接続したBDレコーダーにダビングして保存しておける。ダビング回数に制限があるとは言うものの、自分の楽しみだけのためにダビング後、数回見るだけなら役に立つ。DTCP-IPという著作権保護機能を備えているBDドライブなら、デジタルテレビの「周辺機器」として扱えるのだ。Macにもそんな機能が備わっていれば、とても便利なのに、と嘆息していたら、アイ・オー・データ機器からDTCP-IP対応の「BRD-U8DM」が5月下旬に登場した。同社によれば、「世界初!ネットワークダビングに対応した外付け型ブルーレイドライブ」だという。価格も手頃な2万2100円。ただし、Windows専用、ココがシャクのタネだ。

 おお、これがMacで使えれば、手軽で安価なBD環境ができるのでは? とさっそく試してみた。

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