このところ、地震が多く、緊急地震速報を受信するために、スマートフォンで使っていたSIMカードを、携帯電話(N-02B)に戻しました。とはいえ、スマートフォンも持ち歩く必要があるため、電車の中や歩いている最中にスマートフォンを使えるよう、通信用にモバイルWiMAXルーターを入手しました。

 N-02Bには、3G回線を無線LAN経由で他の機器から使える「アクセスポイントモード」があります。ただし、定額範囲にするには128kbpsの接続になってしまうので、一時的にメールをチェックしたりするだけならよいのですが、日常的に利用する場合にはスピードの問題があります。

 他の手段として、以前紹介しましたが、無線LANアダプターを買ってWiMAX内蔵ノートPCをルーター代わりに使う方法もあります。これは、ホテルや打ち合わせ先など、ノートPCを広げることができる場所ではいいのですが、例えば、かばんの中にノートPCを入れた状態で利用するとちょっとした問題がありました。ノートPCを閉じてもスタンバイ状態にならないようにして、消費電力を使わないモードにしても、動作による発熱のため、かばんの中でノートPCが熱くなってしまうのです。ノートPCが動いていないと、ルーターとして動作しないので、スタンバイにするわけにはいきません。

 購入したのは、NECの「Aterm WM3500R」という機種です。モバイルWiMAXルーターにもいろいろとあるようなのですが、ちょっと急いでいたため、あまり冒険することができず、まあ、大手メーカーなら大失敗はないだろうというのが理由で、それほど積極的な理由があったわけではありません。結果的には、大満足というわけにはいきませんでしたが、実用上問題はなく、他の機種が性能的に上回っていたとしても、買い換えるほどの不満はありませんでした。

 都内へ外出したときに使った感じですが、ノートPC(VAIO Z)内蔵のWiMAXアダプターと比較しても大きな感度の差は感じませんでした。ただ、電源を入れてから、WiMAXに接続して通信が可能になるまでにちょっと時間がかかります。なので、頻繁に電源を入れたり切ったりするというよりは、電源を入れっぱなしにしておいて使うという感じになります。自動オフまでの無通信時間を設定できるので、これを30分に設定しました。初期値の10分では、ちょっと短く、すぐに切れてしまいました。長くすれば切れにくくなりますが、バッテリーを消費するため利用時間が短くなってしまいます。使い勝手を落とさないぎりぎりの値を探すしかありません。いまのところ30分でなんとかなっていますが、実際には少し長めかもしれません。

 移動中も利用可能ということなので、大阪から帰るときに新幹線の中で使ってみました。現在、新幹線ではN700系では無線LANを利用することができます。スケジュールなどに余裕があれば、N700系を選ぶことも可能でしょうが、そうでないときもありえます。なので、新幹線でもWiMAXが使えるのかどうかを試してみたわけです。しかし、トンネルやサービスエリア外で切れる頻度は低くなく、東京-大阪間で常に快適なインターネットというわけにもいきませんでした。例えば、米原の辺りはUQコミュニケーションズのサービスエリア外であり、そのほかにトンネルが続くところもあります。いったん切れてしまうと、基地局をスキャンし始め、捕捉するまでに時間がかかることもあります。やはり交通機関では、乗り物自体で行われているインターネット接続サービスを使う方がいいようです。WiMAXは、希望の列車に乗れなかった、希望した車種と違っていたなど、何かあったときのバックアップとして使えるかもしれないという程度でした。

 ホテルでの利用は、窓際にルーターを置いておけば、室内ではほぼ問題なく利用できました。実は、あらかじめ、ホテルを予約するときに、サービスエリア内かどうかを確認していました。最近では部屋でインターネット接続が可能なホテルも増えているのですが、ホテルの紹介予約サイトによっては、インターネット接続の有無で検索できないことがあります。こういうとき、WiMAXが使えると便利です。これでホテル選択の幅も広くなり、宿泊費の安いホテル、インターネットとは無縁の和風旅館を選ぶといったことが可能になります。

 ただ、サービスエリアは、携帯電話などに比べると狭いので、事前に確認しておく必要はあるでしょう。筆者は経験したことがないのですが、ホテルの部屋の位置や隣のビルなどの関係で、窓際でも接続しにくい、速度が出ないことがあるという話も聞きます。サービスエリアの境界ぎりぎりのところは避けた方がいいかもしれません。UQコミュニケーションズのホームページでは、サービスエリアを地図や住所から調べることが可能です。

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