iPhoneやiPadには、住所録データを管理する「住所録」アプリが内蔵されていて、最低限の個人データベースが扱える。しかし、それではとてもモノの用をなさない。見聞きした情報をメモったり、趣味の野鳥の声を記録したり、手塩にかけて育てた花の図鑑を作ったり、我が子の成長記録を整理したり、自慢のコレクションをアーカイブしたり、といろいろやってみたいことが、それぞれにあるだろう。そんなときにiPhoneやiPadでうまくデータ整理できるアプリケーションがない。そこでお薦めしたいのが、「Bento」シリーズだ。

Bentoが4にバージョンアップして情報共有がよりスムーズに

 Bentoシリーズは、個人向けデータベースアプリケーション「FileMaker」を作っているファイルメーカーが、Mac、iPhone、iPod touch、iPadなどで共通した情報管理ができるソフトとして作り上げたもの。FileMakerはパソコンの知識がそれほどない人でも、簡単にデータベース入力画面や、自動計算フィールドなどを簡単に作れるデータベースアプリケーションだ。それをさらに簡便に扱えるように洗練させたのがBentoと言うことができる。

 どんなデータベースが作れるか、とりあえず、簡単な例を見ていただこう。これは、我が家で妻が毎晩作ってくれる料理のごくごく一部を、レシピ集としてまとめたもの。料理もさることながら、こんなに見栄えのするレシピ集があっという間に出来上がるのがBentoのすごいところだ。記入したい情報は、1行の見出しのようなものから、説明文のように長いテキストになっているもの、5段階評価のランクなどさまざまなタイプのデータがある。これらを最適な状態で入力できるように入力形式をアレンジして、さらにそれを自由にレイアウトできる。右下の部分にはまだ空き地があるが、このあたりに食べてみての感想や、食べた日時、さらにはこれに合うワインのセレクションなども書き込めるようにしてみようかと夢は膨らむ(図1)。

図1 レシピデータベースを作ってみた。フォームのレイアウトの自由度が高いので、凝った画面が簡単に作れる。我が家の特別な日のディナーメニューのほんの一部です。
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 これをiPad上のBentoで表示させるとこんな具合だ。レイアウト上の自由度はMac上のBentoにはかなわないが、十分に実用的だ(図2)。

図2 Mac版でこしらえたレシピ集を「Bento for iPad」に持ち込んで表示させた。いかにもそれらしいレシピ集になった。
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 今回、Mac版のBentoがバージョン4にバージョンアップされ、複数のMac間の連携が強化された。これまでは異なるデバイスでデータのシンクロ、あるいはテンプレートの読み込みはできたのだが、データ入りのテンプレートはやりとりすることはできなかった。このバージョンからデータを含んだテンプレートを相互にやりとりできるようになったので、グループで情報共有したいという場合に重宝する。残念ながらこの相互運用機能はMac版Bento 4のみで、iOS機にはテンプレートにデータを埋め込んだ状態では読み込むことはできない。

 また、Bento 4になり、これまで要望の多かったラベルプリント機能が入ったのを歓迎する向きも多いだろう。Bentoに蓄えたデータを使って、宛名書きや商品ラベル、名札などさまざまなラベルが印刷できるようになった。

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