NTTドコモとauがAndroid 3.0搭載のタブレット端末を正式発表しました。搭載しているAndroid 3.0はタブレット用に設計されたOSです。これまでもAndroidを搭載するタブレット端末はいくつかあったものの、Android自体がタブレットに正式対応していなかったこと、韓国サムスン電子のGalaxTabなどの一部を除くと、Androidマーケットなどがないオープンソース版を搭載した製品が大半で、その使い勝手もいまいちでした。

 ソフトバンクはご存知のようにiPadを販売しており、これで主要な携帯事業者がタブレットを販売することになり、ようやくタブレット端末市場が本格的に立ち上がりそうです。

タブレット端末とアプリ

 タブレット端末をあちこちで触ってきて感じたことは、アプリの面からみるとまったく違ったハードウエアといえそうだということです。

 タブレット端末はスマートフォンよりも画面サイズが大きく解像度も高くなっているいます。小さな画面を前提にしたスマートフォンのアプリをそのまま動かすと、妙に間延びしたデザインになってしまったり、巨大な文字が表示されるスカスカの画面になってしまったりするからです。

 Androidスマートフォン用に作られたアプリは、とりあえずAndroid 3.0でも動作します。しかし、表示が崩れないように、スマートフォンと同等のドット数の範囲にしか描画できなくなっていたり、単に縦横比が拡大されただけの表示になったりするようです。元のアプリが想定しているAndroidのバージョンや作り方などによって、いくつかの表示方法が自動的に選択されるようですが、あくまでも一時しのぎ的な対処でしかなく、最終的にはアプリ自体が対応する必要があります。

 つまり、タブレット端末でアプリを快適に利用するためには、タブレット専用にレイアウトする必要があります。そのため、スマートフォン用とタブレット用のアプリでバイナリーを共有するのが難しくなるのです。

 文字は通常、解像度に依存しない単位(ポイント数など)で指定するため、解像度が変わっても文字が単純に巨大化してしまうようなことはありません。しかし、1行に表示できる文字数は変わります。このため、アプリによってはスタブレット端末で使うとメッセージが横長になってしまい、読みやすさに差が出ることになります。

 アプリで画面表示に使う画像には、大きく2つの種類があります。1つは、アプリ自身が描画するもの。もう1つはビットマップなどあらかじめ用意されたデータを表示するものです。前者に関しては、解像度を考慮することは可能ですが、作り方によっては高解像度の画面では描画される図形が小さくなってしまうことがあります。後者の場合には、高解像度では小さくなってしまいます。Androidなどでは、最初から複数のサイズのビットマップを用意しておき、画面サイズに合わせて切り替えることはできます。ただ、Android 3.0登場以前に作られたアプリは、高い解像度用の画像を持っていないはずです。

 これは、先行するiPadなどでも同じです。iPad用に作り直されたアプリは画面サイズを生かした作りになりますが、iPhone用として作られたアプリは、そのままのサイズで表示されます。設定で拡大表示が可能になるだけです。

 解像度だけではなく、画面の物理的なサイズの違いも、大きく影響します。たくさんのボタンを並べたばあい、タブレット端末では押し分けられますが、スマートフォンでは押し分けられないということもあります。

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