朗読少女 ~ Story Time Girl ~


朗読:乙葉しおり
開発:OTOBANK Inc.
価格:無料(音声コンテンツは別売)

 息子がまだ小学生だった頃。
 父兄の有志で、授業が始まる前の5分間、週1回、朗読をしに学校に通ったことがある。
 本の選択は読み手に任されていたので、自分の順番が来た時には、自分が過去に読んでうれしかった本、星新一や筒井康隆のショートショートを読んだ。
 朗読の楽しさを知ったのはその時だ。
 朗読は声を出している私にとっても読書だし、聞いている者たちにとっても読書だ。反応もダイレクトに返ってくる。思いもかけないところでウケたりもする。
 これは面白いなあと思いつつ、いつの間にかその体験を忘れ去って、そして、2010年に再びiPad上で巡り会った。
 「朗読少女」というアプリを通じてだ。

 「朗読少女」は、iPhone用のアプリだが、iPadでも問題なく利用できる。
 簡単にいえば、実在の女の子が、書籍を朗読する。それだけ。でも、それだけのことが、とても新鮮だ。
 生の声をダウンロードして聴く、という体験。
 考えてみれば、最近、人の生の声をデジタル機器を通して聴く機会が増えている。Ustreamとか、YouTubeとか、Podcastとか、radikoでラジオを聴くとか。が、それらは、ノイズの中に身を置く感覚だ。ファミレスに行ってざわざわとしたしゃべり声に引き込まれる感じ。
 「朗読少女」を通して入ってくる乙葉しおりの声は、もう少し生っぽい。すぐ耳元で、ささやくように物語を朗読し続ける。
 情報を伝えるというだけなら、機械的な音声読み上げだって可能だろう。わざわざ人が音読しているという点が「朗読少女」の魅力だ。 そのため、コンテンツはゆっくりとしか増えないのだが、今後ともこのじっくり感を保ってほしいものだ。

App Storeで「朗読少女」を購入する。
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