日経パソコン8月23日号では、毎年恒例となっている「パソコン満足度ランキング」の2010年度版の結果を掲載しました。過去3年にパソコンを購入したユーザーから回答を得て、メーカーごとの結果をまとめました。(こちらの記事)。実は、この調査では、パソコンのOSについても各ユーザーの評価を聞いています。誌面では掲載できなかった各OSごとの満足度を紹介しましょう。

 結果は図の通りです。Windowsの中では、2009年10月に発売となった最新OSのWindows 7が5.72で最も高い満足度となりました。続いて評価が高いのは、登場から8年以上も経ったWindows XPで、満足度は5.4と根強く支持されています。Windows Vistaは0.39と格段に低い数値となりました。

 なぜWindows 7が高い支持を受けているのか。回答者の自由意見から読み取ってみると、その理由は動作スピードが速くなったことに尽きるようです。「Windows 7になったおかげで、起動がすごく速くなった。待つ時間が減り、イライラが減った」(30代女性)、「Windows 7になってから、メモリーの消費の心配が少なくなった」(30代男性)という声が複数寄せられました。

 Windows Vistaについては「動作が重く、起動などに時間がかかりすぎる」(60代以上男性)という意見が複数あります。「インターネットの使用中に動作がとても遅くなることが多く、対応に苦慮している。マイクロソフトはこのOSをWindows 7に無償交換できるようにすべきだ」(60代以上男性)と厳しい声もあります。Windows 7が評価が上がった理由は、動作スピードの問題があったWindows Vistaの反動で、Windows 7が歓迎されたからだと考えられます。

 かつてのOSを振り返ってみると、Windows Meはさまざまな機能を詰め込みすぎたため、不安定で使いづらかったという評価を受けています。Windows Vistaは、Windows Meと並んで“ユーザーの支持が低かったOS”として振り返られることになるかもしれません。

Macの操作性はWindowsからの乗り換え組みも支持

 スピード面で高い評価を受けているWindows 7ですが、使い勝手の面では、まだ改善の余地がありそうです。「Windows 7に慣れるのに時間がかかった」(30代男性)、「ファイル操作が複雑になった。必要なファイルを見つけにくい」(60代以上男性)といった意見が寄せられています。

 操作性や使い勝手の点で評価が高いのは、Mac OS Xです。従来から利用しているMacファンはもちろん、Windowsからの乗り換え組からも支持する声があります。「Windowsを長年使い、今回初めてMacを購入したが、操作性がとても洗練されていて期待以上だった」(40代男性)。「初めてのMacでしたが、パソコンを使用するうえでハード的な機能よりもOSの大事さを再認識した。どんな作業をするにもOS Xの方が使っていて気持ちいいしスムーズ」(30代男性)という評価がありました。

 本調査の「次に購入したいパソコンのメーカー」の結果を見るとアップルを選ぶユーザーの比率は昨年が5位で、今年は4位でした。操作性については好みの問題もあり、ソフトや周辺機器がWindowsより少ないといった弱点はありますが、人気のiPadやiPhoneの影響もあり、アップルのブランド力は高まっています。次はMacを買いたいと考える層がじわじわと増えていくかもしれません。

過去3年間にパソコンを購入したユーザーのOSに対する満足度。カッコ内は有効回答数
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