携帯電話のチャージャーの規格

 調べて分かったのは、マイクロUSB端子を使うACアダプターに関しては、昨年欧州圏で「Harmonisation of a Charging Capability for Mobile Phones」が決まり、携帯電話間でACアダプターを共有できるような規格ができたようです。正確には、「Memorandum of Understanding」いわゆる「覚書」であり、いくつかのメーカーが参加しています。参加メーカーは、

  • Apple
  • Emblaze Mobile
  • Huawei Technologies
  • LGE
  • Motorola
  • NEC
  • Nokia
  • Qualcomm
  • Research in Motion (RIM)
  • Samsung
  • SonyEricsson
  • TCT Mobile (ALCATEL mobile phones)
  • Texas Instruments

 となっています。覚書なので拘束力はないものの、参加メーカーはこの仕様に準拠することを約束しています。わざわざ欧州向けだけを特別にすることはないはずなので、他国に出荷される製品もこの仕様を満たしていると考えられます。つまり、XperiaやBlackBerryは、本体と付属のACアダプターがこれに準拠した仕様になっているようです。
 規格書などは、http://ec.europa.eu/enterprise/sectors/rtte/chargers/index_en.htmからダウンロードが可能です。このページを見ると「Incompatibility of chargers for mobile phones is a major inconvenience for users and leads to unnecessary waste of resources.」とあります。ACアダプターを共有することが規格の趣旨であり、逆にいうと、規格に準拠しているのなら組合せを変えても利用可能といえます。

 この規格では、USB端子(規格はマイクロUSB端子に対してのもの)にACアダプターを接続しているのか、データケーブルを接続してパソコンやハブなどに接続しているのかを区別できるようにしてあります。そのために、USBの信号線であるD+とD-を短絡させています。規格上の表現では、D+とD-の間は200Ωを上回らないこととされています(技術的な仕様は、Annex II Technical Annexという文書にあります)。

 つまり、USBのデータラインがショートされているケーブルが接続されたとき、この規格に対応した機器では、ACアダプターが接続されたと判断し、そうでない場合には、パソコンなどが接続されたと判断するようです。

 おそらくXperiaやBlackBerryは、本体やACアダプターが、この規格に対応していると考えられます。逆にHT-03AやNexus Oneは、この仕様に対応していないものの、充電に関してはD+/D-の信号線をチェックしておらず、単純にUSBから電力を供給されるだけとなっているのだと考えられます。ただし、Nexus One用のACアダプター(オプションのドックに付属してきたもの)は、この規格に準拠したACアダプターなのでしょう。

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