夏休みに、本を借りようと図書館へ出かけた人もいるだろう。

 しかし、もう少しすると家にいながらにして図書館の本が借りられるようになるはずだ。そう、電子書籍のおかげである。

 アメリカでも、一般市場での電子書籍の話題がかまびすしいので陰に隠れてしまっているが、図書館では電子書籍のコレクションが着々と進んでいるようである。試しに、サンフランシスコ公立図書館のサイトをのぞいてみた。

 ホームページから「eLibrary」というタブをクリックすると、データベースや新聞記事、イメージ・ギャラリー、ポッドキャスト、ビデオ、オーディオブックス、eミュージックといった項目と並んで、「eBooks」が出てくる。

サンフランシスコ公立図書館のeLibraryのページ
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 「eBooks」の中はそこからさらに分かれて、研究主体のネットライブラリーと、一般書籍の電子版を図書館などに配信しているオーバードライブのコーナー、そしてさすがシリコンバレーのお膝元というか、コンピューター系出版のオライリー出版(O'Reilly & Associates)とピアソン(The Pearson Technology Group)が共同でつくる技術書コレクション「サファリ・テックブック(Safari Techbooks Online)」のコーナーができている。

 ここでお目当ての本を探すには検索をかける。その本が出てきたところでいろいろな情報が分かる。たとえばベン・メズリック著『フェイスブック』を見てみよう(ところで、このオリジナル本のタイトルは、直訳すると『偶然の億万長者:セックスと金、天才と裏切りが渦巻くフェイスブック創設の真実』となっていて、邦訳版よりもエグいニュアンスだ)。

 そこに表示される情報によると、この図書館にある同書の蔵書は1冊のみ。現在のところその1冊は貸し出し中で、さらにもう1人が返却待ちをしている。また、この電子書籍はEPUB形式で、WindowsでもMacでも読めるということになっている。そして条件として、コピーするのはダメ、プリントもダメとされている。というより、それが不能にされているのだろう。

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