みなさん、モバイルしていますか? iPhone 4やiPadが発売されてモバイルシーンも大きく変わろうとしています。私の場合は、iPadの登場で、私が使っているモバイル環境が大きく変わりました。今までは、モバイルにおける作業を、スマートフォンとノートパソコンで作業を行ってきましたが、ここにiPadが加わることで、スマートフォンとパソコンを使わなくなってしまったのです。

 今までの私のモバイル用途では、スマートフォンでアイデアメモを取り、それを文書化するのがパソコンで、それぞれをクラウドやExchangeで連携を取る、という形で利用してきました。

 具体的に実際の作業の流れを書いてみると、アイデアをスマートフォンのEvernoteにメモを取ります。そのメモを元に、パソコンでWordやExcelやPowerPointに整えます。そのファイルをDropBoxに入れてスマートフォンやパソコンで随時参照できるようにしておきます。アイデアのインプットとファイルの参照はスマートフォンで行ない、パソコンを使うのは編集作業やデータの参照という形です。

 しかし、iPadにより、スマートフォンとパソコンの利用バランスが変わりました。

 まずアイデアの入力に関しては、スマートフォンではなく、iPadを多用するようになりました。ソフトキーボードの文字入力のやりやすさや画面の広さがあるので、ある程度長いメモも取りやすいというメリットがあるからです。

 またデータの編集に関しても、テキストレベルであればiPadでほとんど書き上げてしまっています。ネットを参照しながら文書を作成する場合でも、内蔵アプリのメモを使えば、マルチタスクが使えないデメリットもほとんど感じることなく、Safariとメモを切り替えながら利用できます。

 そして、データの参照に関しては、狭い画面のスマートフォンでは不便なのでパソコンを主に使っていましたが、iPadの液晶サイズで十分なため、DropBoxや添付メールのデータ参照にiPadを多用するようになりました。

 つまり、データの清書としてOffice文書に変換したり、Excel、PowerPointで編集する必要があるときを除き、パソコンを使わなくなってきたのです。日常生活でOffice文書の必要性がなくなれば、もしかしたらパソコンは必要なくなってくるのかもしれません。また、アイデアメモやモバイルのネット閲覧がiPadで間に合えば、スマートフォンも必要ないかもしれません。

 実際には、iPadのデータの同期でパソコンは必要ですし、データの印刷にもパソコンは必要です。満員電車の中では、スマートフォンの方が取り回しが楽です。ですから、iPadが登場したからと言って、すぐにパソコンやスマートフォンが全く必要なくなるということではありません。状況に応じて使い分けるというのが実態です。しかし、iPadの登場で、モバイルで行っている作業のほとんどをiPadで済ませられるため、パソコンやスマートフォンを利用する時間が減っているというは事実です。

 iPadが登場した際には、利用シーンをあまり予想できませんでしたが、使い込んでいくと、この新しいモバイル端末の便利さを痛感していきます。まるでスルメのような魅力があります。スマートフォンやパソコンユーザーのみなさんに、このiPadの便利さを感じて欲しいと願っています。

 前回、初心者の方に、iPadはお薦めしません、というコラムを書きました。しかし、今回は全く逆のことを書かせていただきました。モバイルにスキルのある方にこそiPadを経験して欲しいと思っています。