案の定、iPhone 4についての集団訴訟が起こされた。

 周知の通り、iPhone 4はアンテナの位置やデザインのために、通信が途中で切れたり、接続が悪くなったりするという問題が出ている(関連記事)。アンテナ問題は、iPhone 4が発売されて数時間後から複数のユーザーによって報告され始めた。

 ある文句に対してスティーブ・ジョブズは、「そういう風に握るからダメなんだよ」などと奇想天外なコメントを返して人々を驚かせ、そして喜ばせたのだが、この問題勃発にもっと喜んだのは弁護士業界である。

 カリフォルニア州の弁護士事務所が最初に動き出したものの、結局はメリーランド州の弁護士事務所がこのケースを勝ち取った模様。原告は、メリーランド州在住のユーザー2人で、いずれもiPhoneを2台ずつ購入。受信状態が悪いので、訴訟に踏み切ったということになっている。理由は、「一般的な怠慢」「製品設計、製造、アッセンブリーにおける欠陥」「保証記述における違反」など。集団訴訟なので、この2人はほかのユーザーと一般社会を代表して、ということである。

 以前このコラムに書いたとおり、私もかつて対アップルの集団訴訟の原告にされたことがあった。第一世代iPod nanoの画面が傷ついて、「この製品を完全に楽しむことを阻害された」という訴えのあったケースである。

 私自身は、ナノを買ったことすら忘れていたし、訴訟があったことも知らなかったのだが、和解に至ったので自分の取り分を請求せよ、というはがきを受けとったのだった。手続きを済ませてから半年以上経ってから、確か28ドル分だったか、小切手が送られてきた。

 今回のiPhone 4訴訟も、多分アップルが和解に出てくることを狙ってのものだろう。アップルもこの問題を認識しており、「接続問題が出てくるようなことがあれば、左下の角の金属バンドにはまっている黒いストリップ部分を両側から遮るような方法で握らないようにして下さい」と、難しいインストラクションと共に声明を出している。「iPhoneカバーがたくさん売り出されていますから、それを使うのも手でしょう」とも付け加えられている。

 「早くそのカバーを送ってくれよ」と叫んでいるユーザーもいるが、集団訴訟についての反応はいろいろである。

この先は会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が2020年1月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら