日本での発売日にiPadを購入しました。Wi-Fiの16GB版ですので最も安いものです。iPadについては、米国で発売されてからいろいろな記事もあるし、スペックなどはご存じの方もいらっしゃると思うので、ここでは繰り返しません。ただ、どんなものなのかという印象については人それぞれでしょう。ここでは、筆者の感じたことを書いてみたいと思います。

 購入したのは、もちろん仕事でこういう文章を書くネタのためなので、目的が達成されているといえばそれまでですが、「ユーザー」としては、ちょっとガッカリしたというのが1週間ほど使ってみた印象です。

 実際に手に取ると分かるのですが、iPadは意外に「大きくて」「重い」というのが筆者の第一印象でした。何かと比較して大きいとか、重いというのではなく、持ってみるとずっしりとした重みを感じ、Webサイトなどで写真を見た印象よりも大きい感じがします。それで、実際に手に持って使ってみたり、外に持ち出して使ってみました(ちょうど台湾取材の前日に到着したので、海外取材に持っていきました)。モバイルデバイスとして見ると、少し大きく、また、持ったときに、重心位置の関係もあるのでしょうが、かなりずっしりとした重さを感じます。個人的には、画面は、半分ぐらいでいいので重さを半分ぐらいにしてほしいところです。

 米国では、iPadは「軽い」と評価している人もいるし、Web記事などでは,「どんなノートパソコンよりも軽い」なんて表現もありました。ですが、米国を含む海外ではノートパソコンには15型クラスの液晶を持つ大きさが多数を占めます。もちろんネットブックもありますが、それでも1kg程度が主流です。確かにこれらと比較すると軽いのでしょうが、日本にはiPadよりも軽いパソコンがあることは誰でも知っているし、すぐに入手可能です。

 電子書籍を見るために手に持ち続けるとなると、重さの感覚は、ちょっと違ってきます。ノートパソコンやネットブックは、通常、机や膝に乗せて使います。片手で持って、もう一方の手で操作するという使い方は例外的です。そういうわけで、この板のような形と、提供されている電子書籍などのコンテンツなどを考えると、このサイズ、重さはちょっと厳しいというのが筆者の判断です。本を読むという点で言えば、KindleやSony Readerの方が軽く、読むのに苦痛を感じません。長時間コンテンツを見るなら、机に置くなり、身体で支えるなりする必要があり、そうすると、自宅やオフィス、あるいは飛行機や長距離列車など長時間じっとしていることができる環境が必要です。移動中に使えないこともないのですが、電車で立ったまま本を読むという感覚で使うことは難しいでしょう。

 机の上に置いて使う用途なら、別にこの重さもサイズも気になりませんが、だったらノートパソコンでいいということになってしまいます。特に外付けのキーボードと組合せるなら、わざわざ「板状」のデバイスを選ぶ理由がありません。モバイルデバイスたるもの、単体で用途を満たすべきで、外付けのキーボードも持ち運ぶ必要があるなら、最初からキーボードが付いているものの方がモバイルデバイスとしては優秀と言えるでしょう。

 また、いまだに初回利用時に、パソコン接続が必要ある点も不満です。性能も向上したので、いいかげん「マザコン・デバイス」からは卒業してほしいところです。

 本体とは別にガッカリしたのは純正のケースです。iPadを入れる部分は、周囲に圧着した部分が「のりしろ」みたいに外側に出ていて、なんだか安物のビニールケースのようにしか見えません。これで約3000円はちょっと高すぎる感じがします。この程度なら、本体にオマケで付けて欲しかったところです。

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