何かと世間を騒がせてきた住民基本台帳カードに、ようやっと価値が出てくるかもしれない。東京都渋谷区、同三鷹市、千葉県市川市のセブン-イレブン7店舗で住民票の交付サービスが始まった。セブン-イレブンは、3月までに関東を中心に約5千900店舗で、また5月中には国内の全店舗1万2600店舗にこのサービスを拡大するという。

 テレビのニュースでは、「ちょっと危ないんじゃない?」といった住基カードにありがちなステレオタイプの街頭インタビューも1つくらいは織り交ぜられているのだが、おおむね役所に出向くよりはよっぽど気分もいいし、便利との街の声を拾っている。

 どんな端末で交付されるかというと、それはセブン-イレブンでよく目にするコピー機である。安全性を考えると銀行ATMのようながっちりとしたマシンで発行されそうなものだが、そうではなくて富士ゼロックス製の新型マルチ「コピー機」で住民票は発行される。

図1 セブン-イレブンに設置される住民票が発行できる新型マルチコピー機(出所:セブン-イレブン報道資料)

 従来からセブン-イレブンに設置されていたマルチコピー機でも、外出先でPCのファイルをコンビニで印刷してくれるネットプリントと呼ばれるサービスや、デジカメプリント、チケットの購入、英検の申し込みなど、いろいろなサービスがこの端末で提供されていた。

 そして、このマルチコピー機にはICカードリーダー/ライターも装備され、これまでは電子マネーnanacoでの決済ができるようになっていた。新型マルチコピー機では、従来のリーダー/ライターを公的ICカードも読めるタイプへと変更したのである。

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