今年はAndroid搭載モデルを中心に、スマートフォンの本格的な普及が進む年になるではないかと予測している。

 1月21日にNTTドコモがソニー・エリクソン製の新モデルを発表する。詳細は明らかにされていないが、グーグルが開発したAndroidを搭載したスマートフォン「X10」の日本向けモデルであることは確実だ。時期は未定だが、ソフトバンクモバイルからもAndroidケータイが発売されることが予告されている。アメリカでは1月5日にグーグルが自社ブランドのAndroid搭載の「Nexus One」を発表し、これの日本上陸も待たれる。

 1月28日にウィルコムから発売される「HYBRID W-ZERO3」も人気を集めそうだ。Windows Mobileを搭載したスマートフォンだが、PHSとW-CDMAを併用できる端末で最大7.2Mbpsの高速データ通信に対応している。好調な売れ行きを続けているiPhoneの後継モデルも夏までに発表されることだろう。

 これまでiPhoneの一人勝ち状態だったスマートフォン市場が、多モデル競合時代になるのは必至。iPhoneを上回るセールスを記録するモデルは出てこないかもしれないが、Android陣営が着実にシェアを広げていくことになるだろう。

 従来型のケータイは「進化」よりも「多様化」が際立つ年になりそうだ。今春までに発売される最新モデルの中には、スペック的に大きな進化が見られるものは少なかった。中にはデザインが変わっただけで型番が新たになっているモデルもある。今年はその傾向がさらに進み、逆に機能を減らしたベーシックモデルも増えてくるのではないかと思う。

 スマートフォンや法人向けケータイの普及によって、2台以上のケータイを持つ人が増えている。筆者もそうだが、複数のケータイを持ち歩くのは意外に面倒くさい。使っているうちに、1台だけをメインで使うようになり、2台目のケータイは鞄に入れておいて必要なときだで取り出すといった存在になっていく。サブとして使う2台目ケータイに多くの機能は必要なのだろうか? そもそも2台を持ち歩く必要はあるのだろうか? そう感じているユーザーも少なくないだろう。

 これまで、機能を控えめにしたベーシックモデルは、主にライトユーザー向けと位置づけられ、デザイン的にもシンプルで低価格帯のものが主流だった。今年は「ロースペックだがデザインには凝っている」、「高画素カメラやワンセグは付いていないが防水には対応している」、スマートフォンユーザーの2台目需要として、的を絞った仕様のモデルも増えてくるだろう。

 一方、ハイエンド路線のケータイは一定レベルの進化を続けつつ、よりネットワークサービスを強化したものが登場してくるのではないかと予想している。OSにAndoroidを採用し、部分的にスマートフォン的な操作性を取り入れたモデルや、グーグルなどが提供するオンラインサービスとの親和性を高めたモデル、Wi-Fiやキャリア独自のサービス(例えば、NTTドコモの「iコンシェル」など)の利便性を強化したモデルも出てくるのではないかと思う。

 なお、商用化が待たれるLTE(3.9G)サービスは、年内には利用者側の見地では大きな動きはなく、2011~12年に本格的なサービスが始まることになりそうだ。

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