前回の続きです。

 さて、勇んで買ったネットウォーカーを充電して電源を入れると、美しい画面が現れた。明るくて文字も見やすい。まさしく希望通りだ。そして両手で掴んで親指タッチで入力してみる。ドラえもん手の俺にはやはり少し大きいが、慣れればどうにかなりそうだ。

 しかし、いくつか気になるところがある。

 まずデスクトップの上の表示が小さくて目の悪い俺には見えにくい。米粒ほどのマウスポインターも不器用君には移動させるのに苦労する。その代わりにファイヤーフォックスなどの表示は大きく画面の3分の2を占めている。このアンバランスをどうにかしたい。そしてOpenOffice.orgのWrite(ワープロソフト)の画面も色々なツールが表示されていて書くところが少ない。全画面表示もあるが、それでは保存したりする最低限の作業がやりにくい。どうにかしたい。だが内蔵されているマニュアル本にはデスクトップ表示の詳しい設定は載ってないのである。

 そして曲者がこの電子マニュアル本である。昔から内蔵型やCDインストール型が多いのだが、例えばパソコンがフリーズしてどうにかしたいと思っても「パソコンが動かないと見られない」じゃ困るのよ。「だったら全部印刷すればいいじゃないか、経費削減なんだから」とおっしゃる方もいるでしょう。それは俺にだって分かる。だけど自分で印刷した説明書は気が付くと、なくなってたりすることが良くありませんか? だからシャープさんにお願いです。紙の説明書が欲しい人だけで良いから売ってください。

 まあ、そんなお願いしてもすぐには届かない。そこでネットでスカイウォーカーの解説本がないかと調べると、ありました。

 「スカイウォーカーGuideBook」がアスキー・メディアワークスから発行されていました。早速アマゾンで買おうと調べると「在庫はありません」。セブンイレブンのネットショップで調べても「在庫はありません」。なぜか中古本では在庫があったが値段が新品よりも500円高く、すでに幻のお宝本になっていた。

 そこで池袋の巨大モバイル量販店2軒に足を運んで店員さんに聞くと「注文になりますね」とつれない返事。なかなか出会うことのできない「君の名は」状態。デパートの本屋からBOOKOFFまで探したが、やはりない。そこで、すがる思いで池袋で1番でかい本屋のジュンク堂に駆け込み、店頭にある検索用PCで探してみると……ありました。それも16冊も。世界最大のネットショップ、アマゾンにない本がジュンク堂に大量にあるなんて偉過ぎます。

 すぐに買い求め、熟読すると、そもそもこの端末のOSがUbuntu(ウブンチュ)と言う特別な物であった。なるほど道理でどこか使いづらいと感じていたのだ。これは巨大帝国マイクロソフトやアップルに対抗するLinuxのOSだ。俺はPC初心者なので詳しくは知らないがLinuxと言うと難しくてPCに詳しくなくては手を出しちゃダメと思われているらしい。しかしUbuntuはとっても簡単だと書いてある。本当だろうか?

 それではとりあえずこのガイドブックを見ながら打ちづらい日本語入力を設定してみよう。「まず画面右上のSCIMアイコンを右クリックしてSCIMを設定を選択。そしてSCIM入力メソッドの設定から左側の表示されてるIMエンジンからAnthyを選択して設定画面からキーバインドタブのキーバインドテーマを選び、Microsoft IMEを選べば、ほらいつも自分が使っているPCと同じように打てますよ。簡単でしょ。」

 ……ってそんな訳ないだろう。こんなの電子マニュアルにはもちろん出てないし、自分で探し当てることもできない。このガイドブックがなければ、ずーと打ちづらいままだ。でも、まだこの設定は簡単な方で、自分好みにカスタマイズしようと思うとエベレスト登頂くらいに大変だ。多分、シャープの開発者様は「これを買う人はPC上級者ばかりだからみんなすぐにたどり着けるだろう」と思っているのではないか。高尾山でさえゼイゼイ言っている俺を見捨てる気だ。ちくしょう、俺はあきらめないぞ。

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