日経PC21では、1998年から「表計算大会 エクセル・コンテスト」という読者参加型イベントを実施しています。今回、2009年で12回を数えます。

 このコンテストは、まず編集部側でエクセルの「問題」を3問出します。それを読者の皆様に解いていただき、それぞれの解答に沿ったシートを作っていただくというものです。毎年およそ5000件の応募があり、優秀作品にはパソコンやデジタル一眼レフカメラなどの豪華賞品を贈呈しています。

 残念ながら、PC21が主催するエクセル・コンテストは今年が最後です。なお、12月26日からは、PCオンラインでも問題を発表しますので、奮ってご応募ください。

「エクセル・コンテスト2009」の特設サイト

 最終回企画として、舞台裏を少しご案内したいと思います。ひょっとしたら受賞の参考になるかもしれません。

1次審査は田中氏1人で担当。最終審査は10時間に及ぶ

 このコンテストの審査委員長は、PCオンラインでも「Excelの謎」や「田中亨の『エクセル関数』講座」でおなじみのテクニカルライター、田中亨さんです。応募作品は、すべて田中さんがまず初めに目を通します。

 審査を効率化するため、田中さんはマクロを活用しています。例えば、作品ファイルを開くときも1つずつダブルクリックするのではなく、「審査中の作品を閉じ、自動的に次の作品を開く」というマクロを作り、実行しています。また、使われている関数名、配列数式の有無、「名前」指定の有無などが、自動的にリストアップされます。こうした機能を備えた“審査システム”も、すべて田中さんがマクロで自作したものです。

 その「1次審査」を通過した作品は編集部にも送られ、担当編集者のほうでも受賞候補を検討します。

 こうして絞り込まれた100~200点の作品が「最終審査」にかけられます。この審査は、残った作品を1つずつ全員で見て意見を述べ合うため、通常8~10時間かかります。すべてを見終えた後に、審査員で議論して、受賞作を「仮決め」します。

 すぐに最終決定としないのは、最後に「類似作品の調査」をするためです。受賞作と同じテクニックで、さらに優れた作品を見落としては大変。先ほどご紹介した審査システムを活用して、受賞候補作に似た作品がないかをチェックします。類似のテクニックを使った作品がある場合は、その中で最も優れていると認められた作品が受賞作になります。

 類似作品の中で選ばれるには、シートの“総合力”が問われます。よく「デザインが美しいほうが有利なのではないか」と言われますが、そうとは限りません。入力時のエラーを回避する仕組みがあったり、「名前」を使って数式を読みやすくしている作品のほうが、高く評価される傾向にあります。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は登録月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら