ここ数年のデジタルカメラを見ると、2003年に登場した手ぶれ補正機能に続き、2005年にはさらに被写体ぶれも防ぐ高感度撮影機能、顔に最適なピントや露出を合わせる顔認識機能、最近ではカメラを向けただけで最適な設定に調整する自動シーン認識機能や逆光補正機能まで、いかに失敗写真を防ぐかといった視点で進化を続けてきたかが分かります。

 ただし、これらの機能が果たす目的は、あくまで「きれいな写真を撮る」というもの。この意味では、デジタルカメラはフィルムカメラの置き換わりの域を出ることはありません。もちろん、誰でも簡単にきれいな写真が撮れることを可能にした「安心機能」の効果は大きく、今後も進化を続けるでしょう。その一方で、「次に何をやればいいのか悩んでいる」(某デジカメメーカーP社の広報担当)といった声が出るように、現在のデジカメは一つの区切りに達した感が否めません。

 そんな中、まさにデジタルならではの良さを生かした、新しい進化の波が到来しつつあります。最も未来を感じさせる機能の一つが、デジタル一眼レフカメラの動画撮影機能です。代表機種はキヤノンが2008年11月に発売した「EOS 5D Mark II」(図1)。一眼レフで動画が撮れる一番のメリットは、何と言っても別次元の高画質が得られることです。まずは論より証拠。EOS 5D Mark IIで撮影したイメージ作品を掲載している、米キヤノンのWebページ(図2)をご覧ください。

図1 キヤノンが2008年11月に発売した動画撮影対応のデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」
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図2 EOS 5D Mark IIで撮影したイメージ作品を掲載する米キヤノンのWebページ
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