東芝やNECといった大手パソコンメーカーがネットブックに参入し、10万円を切った低価格パソコンは、1つのカテゴリーとして確立しそうな感じです。そうなると、ノートパソコン全体を上中下の3段階に分けようとすると、5~7万円のネットブック、10万円台の製品、20万円以上の製品という感じになってきます。

 これまでは、10万円以下の製品もあったのですが、ネットブックが登場するまでは10万円近辺に留まっており、大きく価格を下落させることはありませんでした。このため、全体としては、10万円、20万円、30万円という感じでカテゴリー分けされてきた感があります。これが、ネットブックの登場で、20万円以上は「高級」の一括りになってしまいそうです。

 車でいえば、ネットブックが軽自動車、その上が普通車、そしての20万円以上が高級車という感じでしょうか。こうなると30万円を越えるようなものは、もはや別格で、いわゆるスーパーカーといってもいいでしょう。

 車にこだわりがある人なら、それなりの車種を選ぶし「いつかはクラウン」みたいな高級志向もあるでしょう。また、あこがれとしてのスーパーカーというのもありえるでしょう。しかし、地方にいくと、一家で複数台、車を所有していて、その中には主婦が日常の買い物に使うような軽自動車があるといった光景を見かけます。徒歩圏に店舗がないために、どうしても自動車が必要で、車であれば何でもいいという考えも、またあるわけです。

 ネットブックは、この軽自動車のような存在なのでしょう。あまりパソコンにこだわりがなく、メールとWebがほとんどという人ならば、このクラスで何も問題を感じないでしょう。パソコン自体にこだわりがなければ、その選択条件で支配的なのは価格なのです。

 軽自動車が、一人一台という自家用車を実現したように、ネットブックは一人一台を実現するでしょう。たとえば、6万円ならば、家族3人分買っても18万円。これまでの本格的なモバイルパソコンの買い換えを我慢すれば、家族全員がパソコンを持てるのです。また、6万円程度なら、ボーナスの大半をローンにもっていかれても、何とか捻出が可能な範囲だし、分割払いにしても負担を感じない範囲でしょう。そうなると、いままでパソコンを我慢してきた層が購入に踏み切る可能性もあるでしょう。

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