ハイビジョンレコーダーを導入したものの…

 去年のF1日本グランプリあたりから、CSのF1もハイビジョン放送になった。これはうれしい。それまで、CSのF1は通常サイズ(720*480のDVDサイズ)の放送で、ノーカットの生放送はうれしいが、画質の点で、録画でしかも編集されて放送される地上波のF1放送に負けるという悔しい面があった。せっかくお金を払っているのに、粗い放送じゃあな…と思っていたのである。

 というわけで、日本GP観戦直前に通常の「スカパー!」を、F1ハイビジョン放送が行われる「e2 by スカパー!」に変えて(アンテナからチューナーなどすべてとっかえで、しかも家の配線をすべてやりなおしたりなど、すごく手間とお金がかかった)、東芝のハイビジョンレコーダーを導入し、そのすべてをほぼ1週間ぐらいで(電器屋さんにムリ言って)整え、録画予約をセットして、F1観戦に出かけたのであった。

 帰ってきたら見事録画成功。アコガレのF1ハイビジョン放送(フジテレビ CSHDにて)がしっかり録画されている。マシンの細部や動き、ドライバーの表情が細かいところまで見れて、自分が生で体験してきたサーキットのレースが手に取るように再体験できるし、緊張した現場の空気まで感じられるようだ。やはりハイビジョンはすごい、ああもうこれで、夢のハイビジョン録画生活だ…と思ったら、さまざまな問題が露見してきたのである。

ハイビジョンで録ると、600ギガでも50時間(泣)…

 よくよくマニュアルを読んでみると、ハイビジョンの通常録画では、600ギガ(当時のHDDレコーダーの中では大容量のほうだ)でも、50時間しか録れないとのこと。それまでの「東芝1号」(青木家の東芝製HDDレコーダーの1台目。通常サイズで録画するタイプだ。従って導入したハイビジョンレコーダーは「東芝2号」と呼んでいる)も確か600ギガだったはずだが、これはとんでもない時間(確か何百時間か)の録画が可能なはずだ。まあ、ハイビジョン録画というのは、通常サイズとは桁違いのディスクスペースを消費するらしいのである。

 というわけで、単純計算しても、1回のグランプリでの放送時間は、フリー走行、予選、決勝合わせて少なく見積もって5時間。となると、F1だけ録ったとしても、10グランプリでアウト。その上気になる地上波番組やCSの映画(ご存じのとおり筆者は無類の映画好きである)を録ったとしても、うかうかしていると、すぐにいっぱいになるのは目に見えている。

 ならばディスクに書き出せばいいじゃん…というわけで、ディスクに書き出そうとしてみたら、これは今までのスカパー!(アナログ放送)にはなかった、デジタル放送ゆえのプロテクトという問題があって、録画したものは「移動」しかできない。しかも筆者のレコーダーはDVDしか付いていない。

 ぶっちゃけていえば、画質は通常DVDのサイズに落ちて、しかもHDDにある元のハイビジョン画像は消えてしまう、という、涙ちょちょ切れの現象が発生するのだ。

 そういえばまっさきにハイビジョンレコーダーを導入したアニメマニアの友人が、「録画しても消せないんだ」…と嘆いていた顔が目に浮かぶ。彼が悩んでいたのはそういうことだったのねん。

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