インターネットの騒乱とニュースの夏枯れ時

 夏真っ盛りだ(編集部注:この記事は7月に執筆されたものです)。マスコミ業界は夏枯れ時と呼ぶ。ニュースのネタがほとんどない時期で、そもそもジャーナリズムへの関心が薄いのだ。今年はとくにひどい。今年は大統領選挙がある。しかし、両党ともすでに候補者を選んでいる。党大会は、かつては世界でもっとも権力を持つ仕事を担う人物の候補者を決める華々しい行事が行われる大々的なイベントだったが、今ではほとんど誰も見向きもしない指名の儀式で、心待ちにする人はもっと少ない。

 技術関連もあまり目新しい話はない。いつもは、私はあなたがそうする必要がないように愚かなことをする実験を行い、あれこれレポートをして埋め合わせをする。しかし、私は頭に5万ラドの強いX線を照射して、まだ回復期にある。そのせいでエネルギーも冒険心もあまりわいてこない。良いニュースは、私が回復してきているということだ。私は毎日少しずつエネルギーが高まっていて、食欲はまたわいてきている。運が良ければ、私はまたすぐに機械いじりをやることになるだろう。一方、新聞を見ると夏枯れ時の記事でいっぱいだ。

 こんな記事がある。Los Angeles Timesに、有名なXeni JardinのBoing Boingの騒動(訳注:Boing Boingは米国の人気ブログ。Xeni Jardinはこれの著名なブロガーで、Violet Blueの記事を自分のブログに掲載していたのですが、これを突然消去しました。Blueがこれを非難して騒ぎたて、読者からも非難の声が上がり、Boing Boingが釈明したという経緯です。多くの人が見たり、掲載したりしているブログを許可なく削除することは、インターネットの公共性に反するとSarnoは述べており、勝手に掲載記事を削除することに強い非難が起こったということです)に関するDavid Sarnoのコラムがある。こんなひどいニュースだ。1年ほど前、Xeni Jardinが「読者や共同執筆者に無断で彼女のBoing Boingのブログからたくさんの掲載記事を消した(「公開を停止した」)」。1年後に誰かが気づいて、これが「オンライン上に激しい非難の嵐をまき起こした」。

 私はかなり知識の豊富な人間だと思う。私は日々インターネットをサーフして過ごしているわけではない。だが、私のWebページwww.jerrypournelle.comの読者は知っていると思うが、インターネットを見て投書してくれる人がいるので、何が起こっているか知ることができる。残念ながら、私はWeb Scoutの筆者のSarnoが、おそらく夏枯れ時のコラムのネタに行き詰まって、Los Angeles TimesのCalendar Pageにその話を書くまで、このひどい状況についてまったく知らなかった。確かに、これはある種の惨事であって、Webの将来にとって大変重要な意味を持つ。

 Boing Boingは声明を発表した。「Violetは、我々が彼女を信頼して協力を求めることを考え直してしまうようなことをした。これは我々のブログなので、私たちが編集上の決定を下した。これは我々が日々していることだ」。Violet Blueはサンフランシスコのセックスコラムニストで、Jardinは頻繁にリンクを張っていた。Jardinが削除したのは、それらのリンクだった。

 まだいろいろあるのだが、私はほかのくだらない夏枯れ時の記事に対するのと同じぐらいしか興味がわかなかった。

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