中学3年生の政夫さんは、インターネットの通信販売でほしかったプリンターが安く売っているのを発見し、お母さんの許可をもらって早速注文しました。お金を振り込んだのですが、2週間たってもプリンターは届きません。メールで問い合わせると、すぐ発送するという返事。しかし、また2週間待っても届きません。その間に、何とプリンターがモデルチェンジして新しい型が発売されました。そこでキャンセルをしたいとメールを送りましたが返事は来ません。すると、5日後に前の型のプリンターが送られてきました。苦情のメールを出しましたが、また返事は来ませんでした。

解説

 通信販売はオークションの個人売買とちがって、店がやっているのだから安心と思いがちですが、店の対応にはいろいろ差があります。中には商品の在庫がないのにそれを表示せずに、すぐに届くように見せかけるところもあります。政夫さんのケースはおそらくこれでしょう。最後に商品が届いたとはいえ、政夫さんのやりきれない気持ちはよくわかります。数年前には、倒産することがわかっていながら購入申し込みを受け続けて、たくさんの人からお金をだまし取った会社もありました。これはもうりっぱなサギです。このように、けっして通信販売だから安心ということはないのです。もしトラブルになったら、地元の消費生活センターか警察に相談しましょう。

通信販売の心がまえ

○小中学生は子どもだけで利用しない

 オークションや通信販売など、お金がからむことは子どもだけで利用しないようにしましょう。どうしても必要になったら、必ずおうちの人に操作してもらいましょう。

○ウェブサイトをじっくり調べよう

 おうちの人に操作してもらう場合でも、ウェブサイトをしっかりチェックしましょう。安心のポイントのひとつは、ウェブサイトに会社の名前、住所、電話番号、代表者の名前などが表示されているかどうかです。これらの表示は法律で義務づけられています。表示がなければいいかげんな店ですから利用してはいけません。

保護者の方へ

支払い方法には一長一短がある 自分にあった方法を選ぼう

 通信販売にはいろいろな支払い方法があります。どれも一長一短ですから、特徴を知って、自分が一番安心できる方法を選んでください。

通信販売の支払い方法

○クレジットカード

 クレジットカードでの支払いは、家にいながらいつでもすぐに決済ができるので、商品も早く到着します。代引き手数料などのよけいな費用もかかりません。ちゃんとした通販の会社ならカード番号などのデータを暗号化して送信するので、その段階で個人情報を盗まれることはまずありません。

○銀行振り込み

 ほとんどが先に振り込み、入金確認後に商品を発送するシステムです。銀行に行くまでは商品も届かないので、それだけ時間がかかります。また、入金したのに商品が届かないというリスクもあります。

○代金引換

 宅配業者に商品と引き換えに代金を支払います。会社は注文を受けてすぐに発送するので商品は早く届きます。代引き手数料が数百円かかりますが、高額な場合は代金引換が安心です。

○後払い

 大手通信販売会社では、コンビニや銀行などで支払うための用紙が同封されて、後払いができるところもあります。商品をゆっくり確認してから支払うので一番安心ですが、一般的な会社や店ではほとんど扱われていません。