日本でのiPhone 3Gの投入日が近づいた。週末には町中にiPhoneユーザーがあふれているかもしれない(笑)。しかし、今週は、果たしてAppleはどこまで「日本」という市場の中でiPhoneビジネスに本気で取り組んでいるのかが白日の下にさらされる週になる。

日本独特の特殊事情は考慮せず

 ケータイビジネスはパソコンの世界とは似ても似つかぬ、別世界だ。高度な情報通信端末としての認識なんかこれっぽっちもなく、友達やグループ内でのコミュニケーションを劇的に演出してくれれば、いい。逆に、それができずにグループに入れないケータイなんて使わない、というユーザーが日本のケータイビジネスを支えている。

 着うたフル/着うた、おサイフケータイ、ごまんとあるケータイサイト...ケータイビジネスを支える役者は新人、古参を含めて実にさまざまな顔ぶれとなっているが、iPhoneには無縁の世界だ。

 あそうそう。ビジネスモデルとして成立はしていないが、最近では、ワンセグテレビ受信/録画というのも重要な柱になりつつある。しかし、これもiPhoneには関係ない話だ。

 全世界で単一のアーキテクチャを持つ機種を一斉に売るのがAppleのやり方だ。こうして世界中のフラッシュメモリーの価格を引き下げる大きな役割を果たしてくれ、2008年度第2四半期で売上総利益率は32.9%(前年同期は35.1%)と記録的な数字を保ち続けられたのも、この戦略が的を射ているからだ。

 日本でソフトバンクモバイルが売ることになったからといって、孫さんの願いを聞き入れて日本独自機能を入れましょうという話にはならない。Appleと契約すれば、iPhone用のアプリをいくらでも自由に作っていいことになっているが、、おサイフケータイなど内部のハードウエア構造にまで関わってくる機能追加や変更はできない。

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