みなさん、モバイルしていますか?新しいスマートフォンとして話題の「iPhone 3G」が、6月10日に発表となりました。いや~、ついに日本上陸です。しかも、発売が7月11日。つまり来月です。もっと先だと思っていたので驚きました。さらに、同じ6月10日にイー・モバイルから「EMONSTER lite」(S12HT)も発表になりました。スマートフォンの怒涛の発表に興奮してしまいました。どちらもタッチタイプの携帯電話ということで、似ている面もありますが、実は、それぞれの端末には、モバイルユーザーとして、いろいろな意義があると感じています。

 まず、「iPhone 3G」です。こちらは、3G対応携帯電話として、ソフトバンクより発売が決定しました。世界同時発売ということなので、時差を考えると、日本の発売は世界でも早い時間に発売となりそうです。

写真 アップルの「iPhone 3G」

 今回のiPhone 3Gの特徴は、名前の通り3Gの高速通信規格「HSDPA」に対応したことです。今までは、GSMのみの対応だったため、日本での発売は見送られました。3G対応ということで、3Gでサービスを提供しているソフトバンクモバイルとNTTドコモのどちらで発売になるかが一時話題となりましたが、結果的にはソフトバンクモバイルが発売することが決定したのです。

 iPhone 3Gは、「iPod touch」と同じく指によるタッチオペレーションで操作します。このタッチオペレーションは、非常によくできたインターフェイスで、楽しく操作できます。iPod touchでは通信機能は無線LANしか備えていませんでした。今回iPhone 3Gで携帯回線を使えるようになることで自由に通信できるようになります。「iPod touch」とは、大きく違ったフットワークとなります。

 さらにモバイルユーザーとして気になるのが、「MobileMe」サービスです。こちらは、「iPhone」と「Mac」「Windows PC」をオンラインで同期できるというもの。これは、Windows Mobileに例えると「個人で使えるExchange Server」と言っても過言ではありません。

 このコラムでいつも紹介しているWindows Mobileスマートフォンは、マイクロソフトのメールサーバー・ソフト「Exchange Server」と連携すると、サーバー上にあるメールを検索したり社内にあるファイルにアクセスしたりできるようになり、そのポテンシャルを100%発揮できる端末です。実際、Windows MobileスマートフォンからExchange Serverを毎日利用している私にとっては、なくてはならないものです。しかし、Exchange Serverは主に法人向けのサーバーソフト。マイクロソフトなどの事業者がExchange Serverを使える個人向けサービスを提供してくれないと、個人がやすやすと使えるわけがありません。

 「MobileMe」自体が成功するかどうかは分かりませんが、そんなWindows Mobileで実現されていない個人向けのサービスを提供したアップル。正直なところ「やられた!けど、さすがアップルだなあ」と感じました。

図2 イー・モバイルの「EMONSTER lite」
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 そして、6月10日にイー・モバイルからWindows Mobileスマートフォン「EMONSTER lite」(S12HT)が発表されました。最初に「EMONSTER lite」と聞いたときに、「EMONSTER」が小型になるのかな?と期待しましたが、その予想は見事に外れてしまいました。なんと、「HTC Tuoch Dual」ベースの端末だったのです。

 「HTC Tuoch Dual」ベースの端末といえば、NTTドコモの「HT1100」があります。この「HT1100」は6月12日発売。つまり、発売の2日前に、同じ機種である「EMONSTER lite」の発表をぶつけてきたのです。海外ではよくあることなのですが、同じ端末が、複数のキャリアから発売される、ということがついに日本でも起こる時代になりました。

図3 NTTドコモの「HT1100」
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 これまで、日本で発売されているスマートフォンの機種が非常に少ないため、キャリア間で端末がバッティングすることは有り得ない状況でした。しかし、徐々に充実するスマートフォンのカタログの中で、ついに同じタイプの端末が違うキャリアから発売される時代になったのです。「EMONSTER lite」の記者発表の会場で、スマートフォン後進国だった日本もここまできたんだなあ、とそんな感慨にふけっていました。

 「iPhone 3G」と「EMONSTER lite」。全く違うタイプの携帯電話ながら、それぞれの大きな意義を持って発表されたと感じています。日本のモバイルシーンに大きな波がやってきた、そんな想いを感じることができた6月10日でした。これからのモバイルが楽しみです。