この1年半ほど、私は携帯電話向けにケータイの最新情報をお伝えする動画配信番組に出演しています。配信はケータイ限定の上、ドコモユーザーで、なおかつ定額制(パケ・ホーダイ)にされている方でないと、ほとんどご覧いただけないのが残念なところです。その番組では「毎週ほぼ1台」というペースで、最新の携帯電話を、本音で評価するコーナーをずっと続けてきました。おかげで、1年半で70以上もの新機種を、1人のユーザーとして使ってみる機会に恵まれました。

最近の携帯は…開発期間が足りてない!

 これだけ多くのニューモデルに毎週のように接していると、色々と面白い「気付き」もあるものです。

 「ベースは同じなのにこの機種は、ドコモ向けとソフトバンク向けで、何故こうも出来栄えに差があるのか?」

 「このケータイは、カタログに『世界初!』と謳いたいがために、他の部分にシワ寄せが来てしまっているなぁ」

 「なぜ同じ機能のボタンを正面と側面に2つも付けるの?開発期間が足らなくて精査できてないのじゃないの?」

などなど、本当に機種ごとにさまざまです。

 総じて、ここ数年のニッポンのケータイについての印象を述べると「開発期間が足りてないなぁ」という感じでしょうか。「1年に2回」という早いペースでのモデルチェンジを迫られるために、とにかく細部を練り込むための時間が圧倒的に足りていない、という印象を強く抱いてしまいます。

 しかし、1年に2度もケータイを買い換えるのは、よほどのマニアぐらいなもの。大抵のユーザーは1度ケータイを買ったら、2年やそこらは使い続けるわけです。要するに大半の消費者は、こんなハイペースでの新製品投入は必要ないわけで、そこにさまざまな「歪み」が生じてしまっていることが、端末に触れることでダイレクトに感じられてしまうのです。

 「粗製濫造」とまでは言いませんが、こうした矢継ぎ早のニューモデル投入は、長い目で見れば「ケータイファン」という存在自体を減らしかねないのではないかと危惧してしまいます。

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