先週お伝えした東京での「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 熱狂の日 音楽祭2008」であるが、その後、公式の来場者数が発表された。期間中の東京国際フォーラムへの来場者数は約64万人、丸の内周辺エリアを含めると100万4千人ということで、昨年に引き続き今年も「100万人の来場者」を達成した。チケット販売数は221公演で18万2千枚。大変な巨大音楽祭である。

 ところで今回は、東京と並行して金沢市でも「ラ・フォル・ジュルネ金沢」が開催された。メイン会場となったのは金沢駅すぐそばの石川県立音楽堂。「ひとつの演奏会の長さが短い」「入場料金が安価」「多数の演奏会を集中的に開催する」といった「ラ・フォル・ジュルネ」の原則はここでも貫かれている。

 本公演は5月3日から5日までの3日間と短め。数多くのアーティストたちが東京と金沢を往復した。テーマは東京の「シューベルト」とは異なり、「ベートーヴェンと仲間たち」。東京での第一回がベートーヴェンだったように、金沢でもまずは人気の高いベートーヴェンからスタートさせようということのようだ。

 しかし東京でいくら大成功を収めたからといって、果たして地方都市でも同様の盛況が見込めるものだろうか。期待と不安の入り混じった気分で、5月4日から5日にかけて、金沢を訪れた。

 そして石川県立音楽堂コンサートホールに到着してみると……なんと、そこにはホールからあふれんばかりの大勢の人がいるではないか! どの公演も超満員、コンサートホールの入り口にはキャンセル待ちの列までできている。場内には異様な熱気が漂い、演奏家も超満員の客席に応える見事な演奏を聴かせ、まさに「熱狂の日」と呼ぶにふさわしい音楽の祭典がそこにあった。

 公式記録によれば、「ラ・フォル・ジュルネ金沢」の本公演数は30、入場者数は約3万人。無料イベントを含めると総公演数139に対して入場者数は約8万4千人に達した。東京とは比較のしようもないが、人口45万人の都市でのこの数字は十分驚きに値する。

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