3GやLTE、モバイルWiMAXなど、どこでもネット接続できるサービスは魅力的だが、月々の料金が気になるという人も多いだろう。そうした場合、プロバイダーなどのMVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安回線を検討してみよう。

 MVNOは、NTTドコモやUQコミュニケーションズ、イー・アクセスなどから無線通信の設備を借り受け、自社の接続サービスとして展開している(図A)。電波のつながりやすさは、ドコモやUQなどのサービスと同じだ。一方で、インターネットに接続する部分の設備はMVNOが自ら用意する。そのため、NTTぷららやIIJなどのプロバイダーが多い。

●MVNOって何? なぜ安いの?
図A MVNOは「仮想移動体通信事業者」。NTTドコモなどの移動体通信事業者から通信設備を借り、自社ブランドの通信サービスとして運営している。ドコモのMVNOの場合、ゲートウエイ装置よりユーザー側の設備をドコモから借りる一方、ゲートウエイよりインターネット側の設備は各社が独自に構築。プロバイダーの既存設備の活用や通信速度の調整により、安価な料金体系を設定している
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 通信速度や料金は各MVNOが独自に定めている。大半はデータ通信のみで、090や080で始まる電話番号を使った音声通話は非対応だ。

 MVNO回線を使うには、各社のWebサイトなどで契約を申し込み、併せて端末を用意する。MVNO各社が用意するもののほか、NTT東西がレンタルしているモバイルルーター「光ポータブル」などが使える。ドコモのMVNOならば、ドコモの中古端末も転用可能だ(図B)。

 サービス内容は多彩だ。ドコモの3G回線と同様に使えて3000円弱のもの、低速ながら月額1000円を切るものなどがある(図C)。

●MVNOで接続するための端末を用意する
図B MVNOサービスに接続する場合、MVNO各社が販売またはレンタルするモバイルルーターや、NTT東西が「フレッツ光」のユーザー向けにレンタルしているモバイルルーター「光ポータブル」が使える。NTTドコモのMVNOの場合、ドコモのスマートフォンやモバイルルーターを流用することも可能だ※(※ドコモのスマートフォンは、MVNO回線ではテザリングを使用できない仕様となっている)
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●独自の格安サービスを提供するNTTドコモのMVNO各社
図C NTTドコモのMVNOとして、ドコモより格安の月額料金を設定している各社のサービスをまとめた。使い方次第で出費を抑えられる
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出典:日経パソコン 2012年3月12日号
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