インターネットユーザーの多くが、毎日のように利用している電子メール(以下、メール)。総務省が4万人のユーザーを対象に実施したアンケート調査でも、ネットの利用目的として最も多かったのは「メールの送受信」だった(図1)。

●インターネットの利用目的は「メール」がトップ
図1 パソコンユーザーに聞いたインターネットの利用目的。複数回答。総務省が実施した「平成22年通信利用動向調査」の結果を基に編集部で作成した。調査の実施時期は2011年1月。調査対象は、全国のパソコンユーザー4万625人
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 メールが重宝されているのは、メールアドレスを指定するだけで、その相手に届くためだ。この"当たり前"を実現するために、さまざまなコンピューターが、さまざまな動作をしている。

 メールアドレスを指定するだけで、なぜ相手に届くのか。それを知るために、まずは、ユーザーが指定した宛先メールアドレスから、送信先のコンピューターをどのように決めるのかを見てみよう。

 メールアドレスは、@(アットマーク)の右側に書かれたドメイン名と、@の左側に書かれたユーザー名(メールアカウント)で構成される(図2)。

●まずは「メールアドレス」を理解する
図2 メールアドレスの構造。メールの送信側は、@(アットマーク)の右側に書かれたドメイン名を基に、受信者のメールサーバー(郵便局の役割をするコンピューター)に送信。そのメールサーバーは、@の左側に書かれたユーザー名を基に、ユーザーごとに用意しているメールボックス(私書箱の役割をする記憶領域)に振り分ける
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 ドメイン名は、プロバイダーや企業、組織ごとに割り振られている文字列。ユーザー名は、ユーザー個人を特定するための文字列。同一ドメインでは、重複したユーザー名を割り当てないようにしている。

 送信側のメールサーバーは、メールアドレスのドメイン名を使って、送信先のメールサーバーを特定する(図3)。メールサーバーとは、メールを中継するコンピューター。現実社会での「郵便局」に相当する。

●ドメイン名をIPアドレスに変換する
図3 メール送信の流れ。送信側のメールサーバーは、メールアドレスのドメイン名をDNSサーバーに問い合わせて、受信側メールサーバーの名前などを取得。そのIPアドレス宛てにメールを送信する
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 メール送信の依頼を受けたメールサーバーは、DNS(ドメイン・ネーム・システム)と呼ばれる仕組みを使って、送信先メールサーバーを調べる。具体的には、DNSの情報を管理するDNSサーバーに対して、送信先メールサーバーの名前やIPアドレスを問い合わせる。

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