たまたま遭遇した有名人をカメラで撮ってもいい?

本人の了解を得られたらOKです。こっそり撮ったり、写真をネットに掲載したりするのはいけません。

 個人のプライベートな事柄は、本人が望まない形でみだりに暴かれないという、プライバシー権という概念がある。プライバシー権は全ての人に与えられるが、例外として、政治家などの公人や大企業の経営者などの準公人は、公共性が高いと思われる事柄についてプライバシー権に制約を受けるとする考え方もある。とはいえ、芸能人については、どちらかと言えば一般市民に近いプライバシー権が認められるとする考え方が一般的だ。

 写真の撮影は、プライバシー権の一種である肖像権に関わる問題だ。「芸能人だから写真を撮っても大丈夫」ということにはならず、嫌がるそぶりを見せた場合は事前に本人の了承を得ることが大切。悪質な盗撮は肖像権の侵害となるし、地域によっては条例で罰則を設けている。

 芸能人には肖像権だけでなく、パブリシティー権という権利もある。芸能人がテレビや映画に出演したり雑誌に掲載されたりすると、その番組や雑誌の人気が上がったり、CMキャラクターを務める商品が売れたりという経済的価値を生み出す。その経済的価値を、本人や所属事務所が自分たちでコントロールするための権利がパブリシティー権だ。許可なく営利目的で写真を公開すると、パブリシティー権の侵害となる。

【肖像権とパブリシティー権の両方に注意】
芸能人の場合、テレビや雑誌に出ること自体が収入や利益といった経済的価値に結び付く。このため、画像や映像の撮影・公開をコントロールできる権利(パブリシティー権)が財産権として認められている。もちろん、芸能人もプライベートな時間は一般市民と同様に肖像権で保護される
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