プライベートや仕事のコミュニケーションツールとして、メールに次ぐ存在になりつつあるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。国内では、「Twitter」「Facebook」「mixi」が“3大SNS”と評されるまで普及。「GREE」や「Mobage」のように、従来型の携帯電話で人気が高いサービスもある。

 中でもFacebookは、この1~2年で急速に存在感が増した。その少し前に一大ブームを形成したのがTwitterで、人気はいまだ健在である。次に飛躍するSNSは何か。注目すべきは「Google+(グーグルプラス)」(図1)と「LinkedIn(リンクトイン)」(図2)だ。

 Google+は、2011年に米グーグルが満を持してスタートしたSNS。同社の動画投稿サイト「YouTube」と連携したり、登録する友達を「家族」「会社」「友人」など「サークル」と呼ぶグループに分けて管理したりできるのが特徴。国内ではTwitterやFacebookに先行され苦戦を強いられていたが、2011年12月にアイドルグループ「AKB48」とのコラボレーション企画を実施するなどテコ入れを図っている。

 一方のLinkedInは就職や転職、人脈づくりに役立つSNS。米国で2003年に登場し広く普及している。Webサイトの日本語化が2011年10月に完了したことで、“言葉の壁”が取り払われた。

●2012年に躍進しそうな「Google+」と「LinkedIn」
図1(左) 米グーグルは2011年12月、同社のSNS「Google+」の知名度向上およびユーザー数の増加を図るため、アイドルグループ「AKB48」のメンバーと交流できるキャンペーンを開始した
図2(右) 米国で人気のビジネスユーザーに特化した「LinkedIn」は、2011年10月に日本語サイトを開設している
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国内特有の事情が妨げに

 ただし、両サービスの躍進に懐疑的な見方もある。SNSの事情に詳しいアジャイルメディア・ネットワーク代表取締役社長の徳力基彦氏は、「日本と米国ではSNSの適用範囲が異なる」と指摘する(図3)。米国では、友達や両親など知り合いの多くがFacebookでつながっていて、仕事の話に特化する目的でLinkedInが浸透した。一方、国内では「プライベートはmixi、仕事はFacebookと既に使い分けが進んでいる。そこにGoogle+やLinkedInが割って入るには時間がかかる」(同氏)可能性がある。

●日本と米国における各種SNSの適用範囲
図3 米国では、プライベート分野におけるFacebookの普及率が著しく高く、仕事に活用するLinkedInとのすみ分けが明確。一方、国内のプライベート分野はmixiが普及しており、ビジネス分野ではFacebookを活用する人が多い(アジャイルメディア・ネットワークの資料を基に作成)
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出典:日経パソコン 2012年1月9日号
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