前章までiPad 2を例としてタブレット端末の魅力を見てきた。ただし、iPad 2以外にもさまざまなタブレット端末がある。

 現在タブレット端末のOSとして有力なのは、iPad 2が採用するiOSのほか、米グーグルのAndroid、米マイクロソフトのWindows 7の3種類だ(図23)。このうち、iOSの直接の対抗馬になりそうなのがAndroidである。AndroidはiOSと同様、携帯機器向けOSとして開発されたもので、スマートフォンを中心に幅広く採用されている。Webサービスと連携した機能を多く搭載している点や、アプリを販売・ダウンロードする「マーケット」を自社で運営する点も共通だ。

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●3つどもえの携帯機器向けOS
図23 スマートフォンやタブレット向けOSでは、アップルのiOSをグーグルのAndroidが猛追している。Windows phoneや米ヒューレット・パッカードの「webOS」(旧Palm OS)もあるが今のところ少数派だ。パソコン向けOSはWindowsが圧倒的だが、この分野にもAndroidが徐々に参入してきている
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 一方で、OSの品質を高めるために2つのOSが採っている手法は正反対である。iOSの場合、端末の開発・販売やアプリの審査といった要所をアップルが自社のみで担う仕組みだ。こうすることで、アップルが主体的にシステム全体の品質を高めやすくしている。一方で、OSのソースコードやアプリの審査基準は非公表であり、ソフトメーカーにとってアプリの開発に不便さを感じさせるものにもなっている。

 一方のAndroidはオープンな仕組みが特徴だ。具体的には、OSのソースコードを丸ごと公開しているほか、端末メーカーがAndroid搭載機を開発・販売する際もライセンス費用が掛からない。マーケットで販売されるアプリもほぼ無審査であり、OSのソースコードを見ながら連携機能を持ったアプリを開発することも容易だ。

 こうしたオープンさに加え、アップル対抗製品を開発したいメーカーや通信事業者が軒並みAndroidを支持したこともあり、ここ1年ほどでAndroid搭載のタブレット端末が数多く製品化されるなど、Android陣営がアップルを猛追している。

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