7~10型前後の真っ平らなきょう体、タッチパネル付きの液晶ディスプレイ、キーボードはおろかボタン類もほとんど見当たらないシンプルなデザイン──。そんな新しい形のコンピューター、いわゆるタブレット端末が、ここ1年ほどで大きな広がりを見せている(図1)。

●タブレット端末が続々登場
図1 2010年5月に「iPad」が国内発売され、キーボードを搭載しない薄型のタブレット端末が身近なものになった。その後、Androidを搭載したタブレット端末が相次ぎ発売され、選択肢がこの1年ほどで一挙に広がった

 きっかけとなったのが、米アップルの「iPad」だ。2010年5月に国内で発売され、当日は家電量販店やアップルストアなどに長蛇の列ができた。その後も数カ月にわたって品薄の状態が続くヒット商品となった。

 iPadの登場を契機として、ほかのメーカーも相次いでタブレット端末の発売に乗り出した。韓国サムスン電子や韓国LGエレクトロニクス、米モトローラモビリティーなど携帯電話機メーカーの多くは、スマートフォンで広く使われている米グーグルの携帯機器向けOS「Android」を、タブレット端末向けにも採用した。一方、オンキヨーや台湾アスーステック・コンピューター、日本エイサーなどのパソコンメーカーは、パソコン向けOSとして圧倒的なシェアを誇るWindows 7を搭載したタブレット端末を開発している。

 そして2011年春、iPadの後継製品である「iPad 2」が発表された。東日本大震災の影響で日本国内での発売時期は当初の3月25日からいったん未定とされているが、外観や性能などの面で従来機より改良が施されており、発売前から期待の声が高まっている。

 iPad以前にもタブレット端末のジャンルに入る製品はあったものの、業務用端末という色彩が強く、一般消費者向けに家電量販店などで販売されるものではなかった。また、以前のタブレット端末はノートパソコンの派生製品としてキーボード付きのものが多く、モバイルノートよりも重い製品が大半であった。それが、iPadの発売から1年足らずのうちに、家電量販店の店頭ではタブレット端末の常設コーナーができ、複数の製品を並べて展示するようになっている。パソコンやスマートフォンに比べればまだ小規模だが、新たなコンピューターのジャンルとして着実に認知されつつある。

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