かつてはパソコン用の機能だった無線LAN。今ではiPad(アイパッド)をはじめ、多くの機器に無線LAN機能が備わるようになりました。携帯電話も例外ではなく、「Wi-Fi(ワイファイ)対応」をうたう製品が増えています。今回紹介するNTTドコモの「F-06B」や「N-04B」もWi-Fi対応携帯電話です。でも、従来の製品と大きな違いがあります。それは、無線LANの親機になるということです。

「F-06B(左)」「N-04B(右)」 写真/ヒロタコウキ

 少し整理をしてみましょう。これまで携帯電話のWi-Fi対応とは、無線LANの子機になることを示していました。自宅に無線LANの親機があれば、携帯電話での通信を携帯電話の回線ではなく無線LANの親機を介してインターネットに接続できます。つまり、携帯電話の電波が届かなくても、携帯電話でホームページを閲覧できるのです。

 「F-06B」や「N-04B」は、無線LAN子機の機能に加え、親機の機能も備えているので、パソコンやiPadなどのWi-Fi機器を携帯電話網経由でネットに接続できるようになります。

 親機にするのは簡単で、携帯電話のメニューから「アクセスポイントモード」を選ぶだけ。注意したいのは、初期状態ではほかの人も機器が使えてしまうこと。必ず送受信の内容を「暗号化」する設定に変えます。また、初期状態では通信速度が128Kbpsと遅いので、速度をADSL並みの7.2Mbpsに変えるのも快適に使うポイントです。気になる料金は、メールの送受信やホームページの閲覧、親機として使った料金を合わせて、月額で最高1万円程度です。

 携帯電話網を使う無線LAN親機には、既に「3Gルーター」という通信専用機があります。携帯電話に3Gルーターを加えた「F-06B」や「N-04B」なら、普段必ず持ち歩く携帯電話なので、持っていくのを忘れたり、充電切れで使えなかったり、ということはまず起こらないでしょう。たくさんの機器を持ち歩くのは嫌という人にも魅力的な存在です。

出典:日経PCビギナーズ 2010年10月号
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