30年にわたって進化してきたパソコンの歴史をたどる。「パソコン編」は草創期の国産16 ビット機からWindows 95の爆発的広がりを経て現代に至るまでを振り返る。「CPU編」では、インテルとAMDによる20 年戦争史をひも解く。「ソフトウエア編」は、表計算、ワープロ、Webブラウザーの各分野で続く果てしない戦いの物語だ。

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1980年代前半、勢力拡大を図るパソコンメーカーが世界各地でつばぜり合いを演じた「パソコン戦国時代」。各メーカーは、我先に16ビットパソコンを投入するが、どれも決定打には至らず群雄割拠の様相を呈していた。そんな戦乱の世を制したのがNEC軍。「PC-9800」シリーズを擁し、天下統一を成し遂げた。

 16ビットパソコンが相次ぎ登場した1980年代前半。国内で先陣を切ったのは三菱電機である。1982年に発売した16ビット機「MULTI 16」は、日本語文字コード「シフトJIS」を制定するきっかけとなったパソコンだ。

 時は同じく1982年、NECは8ビットパソコン「PC-8801」の後継として、初代「PC-9801」を発売する。同社はこれ以降、PC-8800 シリーズをホビー用途で、PC-9800シリーズをビジネス用途で前面に押し出していく。

 PC-9801の登場から2年後、富士通は512KBのメモリーを搭載した「FM16β」を1984年に投入する。対抗馬のPC-9801を上回るスペックは当時注目を浴びた。

 海外勢では、1984年に米IBMが「PC AT」を発表。パソコンのアーキテクチャーを意味する「PC AT互換機」という言葉は、このパソコンの名称が基になっている。

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