「モバゲーが大ブレイクしていますが、今までのパソコンのネットコミュニティと比べて、ケータイのコミュニティは一体何が違うんでしょうね?」

 もう1年近く前の話になるでしょうか。さる男性総合週刊誌でモバゲーについて取り上げると言うので、そこの記者からこんなコメントを求められたことがありました。

 「えっと、それはですねー」と気軽にメールで回答しようとして、はたとキーボードを打つ手が止まってしまいました。改めてパソコンとケータイ、それぞれのコミュニティの違いを言葉にして語ろうとすると、実は自分がなかなか上手く表現できないことに気が付いたからです。

 私自身、ずっとケータイビジネスについて書く仕事をしてきましたし、今ではモバゲーでも配信されているケータイ動画番組でMC(司会)もやらせてもらっています。それでつい、ケータイコミュニティについては何となく理解したつもりになっていたようです。しかし、「年齢層」や「ユーザーのキャリア比率」、それに「絵文字が多い」だとか、そうした定量的なデータについては分かっていても、もっと定性的な違いとなると「感覚的に違いはわかるが、言葉では人に伝えにくい」という、いわば暗黙知めいたものになってしまっていることが、私に限らず世の中には多かったのではないでしょうか。

 それでそのコメントについては、記者の方には無理を言って5日ほどの猶予をいただき(何せ週刊誌ですから、5日というのは相当にワガママですね)、改めてモバゲーの「サークル」機能と、それからパソコンコミュニティの代表格として「mixi」のコミュニティについても、改めてじっくりと見比べてみたのです。

パソコンコミュニティの特徴は「参加条件に合致するか否か」

 最近でこそケータイからのアクセスも相当に増えてきてはいますが、「mixi」と言えば近年ブレイクしたパソコンコミュニティ(SNS)の代表選手です。中でもコミュニティ機能は一種独特のカルチャーを生み出してきたのは会員の方ならご存知の通りです。

 mixiのコミュニティの数ある特徴の1つと言えば、「日常のごく些細な嗜好に対して同好の志を求めるコミュニティ」がとても多いということではないでしょうか。たとえばこうして原稿を書いている今、活発なコミュニティを紹介する「注目のコミュニティ」のコーナーを見てみると、「本は常に携帯していたい」、「電話を切るタイミングがわからん」、「好きです、妄想。」などのコミュニティが目を引きます。趣味などで同好の志を募るよりも、もっと瑣末な、それでいて実は多くの人に該当する「あるあるある!」というポイントを上手くピックアップしていますね。

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