「日経PC21」5月号(3月24日発売)では、エクセルを便利に強化するフリーソフトを多数紹介しています。「郵便番号を基に住所を自動入力」「セルに長文を入力するときは、別画面を開いてサクサク編集」「エクセル単体でラベル印刷や差込印刷を実現」など、エクセルで「あったら便利」と思われる機能を実現する「アドイン」や「マクロ」を取り上げ、活用法を解説しています。

 本誌では「仕事に役立つツール」を中心に紹介しましたが、実は、それ以外にも“魅力的”なエクセル用フリーソフトはたくさんあります。それがエクセル上で動く「ゲーム」です。エクセルのマクロ(VBA)は、いわば“開発ツール”。セルやシートを操作するだけでなく、本格的なゲームソフトさえ、作ろうと思えば作れてしまいます。もはやエクセルとは信じられないほどの、本格派ゲームソフトが多数存在するのです。

 例えば、谷孝一氏が作った「SuperExcellon」は、あの「ゼビウス」を思わせるような縦スクロール型シューティングゲームです。自分の戦闘機を動かすと、本物の飛行機のように翼が前後左右に傾いて飛行するなど、細部の描画にもこだわっています。この画面がまさかエクセルだとは、誰ひとり思わないでしょう。

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本格派シューティングゲーム「SuperExcellon」の画面。セルやシートは皆目見当たらないが、紛れもなくエクセルだ。マクロ(VBA)によって動作している。ダウンロードはこちら

 また、エクセルで開発されたものながら、日本のゲーム業界にもその価値を認められたのが、武藤玄氏の「Cell_雀」です。エクセルで動く本格的“四人打ち麻雀”で、エクセルの「ヘルプ」として登場する「イルカ」や「冴子先生」を相手に麻雀が楽しめます。この「Cell_雀」は、「日本ゲーム大賞2006」のインディーズ部門で優秀賞を受賞したほか、「第10回文化庁メディア芸術祭」でも、エンターテイメント部門の審査委員会推薦作品に選ばれました。

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エクセルで四人打ち麻雀が楽しめる「Cell_雀」。ゲームを進めるにつれ、憧れの冴子先生が…。ダウンロードはこちら

 このように「エクセルでゲームを作る」という発想は、世界でも珍しいらしく、「日本にはクレイジーなエクセル・ユーザーがいる」という驚きの声が、海外のエクセル関連サイトで話題になっているとか…。難しい計算書ばかり眺めていて疲れたときには、エクセル・ゲームで一休みしてはいかがでしょうか。