本誌は企業を対象に、パソコンの導入やセキュリティ対策など、情報化に関するアンケート調査を実施した。その集計結果から、企業の情報化投資に対する意欲が旺盛なことが明らかになった。

 2007年度(2007年4月~2008年3月)の情報化投資の予算額は、前年度と比べて「10%未満の増加」とした企業が12.1%、「10%以上の増加」とした企業が28.8%で、投資意欲は上向きだ(下表)。全体で4割強の企業が、情報投資を前年度よりも増やすとしている。一方、「10%未満の減少」とした企業は4.9%、「10%以上の減少」とした企業は9.8%。情報投資を減らすとした企業は全体でも2割を下回った。

企業規模で投資目的に差

 回答企業の49.5%は、2006年度の売り上げが前年度を上回っている。売り上げを伸ばした企業だけで見ると、情報化投資を「10%未満の増加」とした企業が15.7%、「10%以上の増加」とした企業が35.6%となっている。これに対して、前年度よりも売り上げが減少している16.1%の企業では、情報化投資が「10%未満の増加」が9.4%、「10%以上の増加」が22.3%にとどまっている。最近の好景気で売り上げを伸ばしている企業の多くが、情報化投資に積極的に取り組んでいる、という構図がうかがえる。

 下表は、各分野について、投資を増やすと回答した企業の割合だ。投資増が目立つのは、セキュリティ対策の分野だ。特に規模が大きい企業ほど、投資に意欲的だ。投資を増やす企業の割合は、従業員数が100人未満の企業の26.6%に対して、同1000人以上の企業では50.5%に達している。後述するように、セキュリティ対策は、規模の大きな企業ほど進んでいる。こうした投資傾向が続くと、企業規模によるセキュリティ対策の格差は、ますます広がる可能性が高い。

*表中のデータは特に注記がないものは調査時点のもの

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら