「記事を最後まで読んでもらうには、どうすればよいか」――。記者として、いつも苦慮していることです。興味深い“材料”を用意することはもちろんですが、それだけでは不十分だと思っています。読者を最後までひきつけるようなストーリー展開が不可欠でしょう。

 筆者はセキュリティ関連の話題を追っていることもあり、怪しいメールや迷惑メール中のリンクを積極的にクリックするようにしています。ウイルス感染などの危険があるので、みなさんは真似されないことをお勧めします(筆者は、ウイルスに感染しても問題がない実験環境でクリックしています)。

 そういった怪しいメールからアクセスした怪しいサイトの一つに、「最後まで読ませるストーリー展開」を用意しているところがあったので、ご報告したいと思います。

 送られてきたメールは「小林です。ホームページ移転しました」といった内容で、あるURLが記載されています(図1)。送信者を知人に見せかける、迷惑メールの常とう手段の一つです。

図1 知人からのメールに見せかけた迷惑メール

 「怪しい商品の販売サイトか、それとも出会いサイトか。ワンクリック詐欺サイトやウイルスサイトかも」――などと思いながらリンクをクリックしました。怪しいサイトは普段からよく見ているので、トップページを見れば、どういった類のサイトか大体分かります。このため、ページが表示された時点でブラウザーを閉じることがほとんどです。

 ところが、このときは異なりました。「○○○○公式サイトにお越しいただきありがとうございます」などと書かれた、ある男性の個人サイトらしきWebページが表示されたのです(図2)。その男性の顔写真らしき画像も貼られています。

図2 個人サイト風のWebサイト

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