みなさんは、世の中にフリーソフトがいくつあるかご存知でしょうか? 国内最大のオンラインソフトのダウンロードサイト「ベクター(Vector)」で公開されているフリーソフトだけでも、7万5000本以上もあるそうです。しかも、これは国内だけの数字で、海外のソフトも合わせるとさらに膨大な数になります。

 しかし7万5000本もあるソフトがすべて優れものかというと、残念ながらそうではありません。玉石混淆(ぎょくせきこんこう)なのが現状です。そんな中から、自分にとって本当に役に立つ1本を見つけ出すのは至難の業でしょう。「日経PC21」2月号では、キラリと光る機能を備えたソフトを紹介するべく、インターネットの“大海原”を探しまくりました。その成果が特集1で紹介した珠玉の39本です。

 ここでは、その中から3本を紹介しましょう。1本目は、「PDF連続印刷」というPDF文書の印刷ソフトです。複数のPDFファイルを印刷するとき、「Adobe Reader」で一つひとつ文書を開いて印刷していませんか? Adobe Readerは起動が遅いうえ、全部開いてから、順に一つずつ印刷しなければならず、かなりの手間と時間がかかります。PDF連続印刷なら、画面に印刷したいPDFファイルをドラグして「Start」ボタンを押すだけで、複数の文書を一気に印刷できます。

 次は、会議などで録音した音声データをテキストにする「テープ起こし」に役立つソフト、その名も「Okoshiyasu2」です。Okoshiyasu2は音声データの再生ソフトですが、「再生・停止」「巻き戻し」といった、テープ起こしで頻繁に使う操作をショートカットキーに登録でき、ボタン一発で各種操作を実行できるのが特徴です。Windows Media Playerなどで音声ファイルを再生していると、いちいちマウスで停止や巻き戻しの操作をする必要がありますが、「Okoshiyasu2」ならキーボードから手を離さずテープ起こしができるので、作業効率は確実に上がります。私も、Okoshiyasu2を使って、ICレコーダーで録音した取材時の音声ファイルのテープ起こしをしたところ、格段に時間を短縮できました。

 最後に「M電卓」という電卓ソフトを紹介しましょう。このソフトの魅力は、表示サイズが非常にコンパクトな点です。Windows標準の電卓は、テンキーボタンが表示されるため、場所を取ります。しかし、よく考えてみるとテンキーのボタンは本来必要ありません。ユーザーはキーボードのテンキーを見ながら入力するからです。この「M電卓」は、テンキーのボタンすら非表示にして、電卓の「数値表示部分」だけにすることもできます。計算結果を表示することに徹したシンプルさが、ユーザーから広範な支持を得ている最大の理由かもしれません。

 「日経PC21」2月号の第1特集では、上記3つのソフト以外にもお役立ち感満載のフリーソフトを多数紹介しています。「お気に入りの逸品」が見つかること請け合いです。是非ご一読ください。