少々ご無沙汰でした。今回は、以前にもやりましたが、またまたパスワードについて書いてみようと思います。

 ひょんなことから加山さんの書かれているパスワードの作り方を目にすることがありました(参考記事:「自己流の暗号作成術のためのヒント(第16回)」)。好きな歌詞やフレーズを縮めるというのは、良いアイディアですね。わたしならガンダムの名セリフにしちゃうところですが(笑)、ガンダマーということがバレたら解読されちゃいそうです。その点歌詞なら、対象が多すぎてそちらのアプローチではまず当たらないでしょう。
 その記事を読ませていただいて気づいたのですが、以前の記事では主にパスワードの要件について語っていて、作り方についてはさほど触れていませんでした。お勧めの作り方というと、真っ先に連想するのはパスワード生成器というか、ソフトウエアのことだったりしますが、それ以外、となるととたんに想像力が枯渇気味になってしまいます。すぐにツールに頼るというのは、良いのか悪いのか・・・。
 逆に、「ダメな作り方」というのならいくつかあるんですけどね(笑)。

 もういちどパスワードの要件を挙げておきます。

・長いこと(8文字以上)
・いろんな文字を含むこと(英字、数字、記号)
・辞書に載っていないこと

 このうち、長さと文字種については割と具体的ですが、「辞書に載っていないこと」というのが、今にして思えば少し曖昧ですね。辞書といったら一般の方は「英語の辞典」を連想されると思いますが、仮にそれに日本語(ローマ字)が加わったとしても「辞書」というものを正確には表現できていないようです。
 わたしがイメージする「辞書」というのは、いわゆる書店で見かける「辞典」や「辞書」ではなくて、「頻出文字列の集合」です。辞書や辞典と「頻出文字列」は微妙に異なります。たとえば辞書には「qwert」は含まれませんが、「頻出文字列」には含まれるわけです。ちなみに、「qwert」というのは、キーボードの英字部分の一番上の列、その左端のキーから順々に入力すると、この文字列になります。覚えやすくて辞書に無いから安全と思っているとまんまとやられてしまうわけです。
 まあ、誰もが考えつくようなことは悪い人も考えつく、ということですね。裏をかいたつもりでも表になっちゃうことがある、というわけです。

 では、どうすれば強いパスワードを作ることができるでしょうか?
 加山さんが提案されている方法はお勧めの一つなのですが、せっかくなのでここでは別の方法を考えてみましょう。といっても目指す要件が同じなので、どうしても似てきてしまいそうですが(笑)。

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