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かすが・ともあき
ソニーでUNIXワークステーション「NEWS」、犬型のペットロボット「AIBO」の開発に携わる。2001年にロボット開発のベンチャー企業「スピーシーズ」を立ち上げる
(撮影:室川 イサオ)

 「近未来の光景を見ているのかと錯覚したほどです」。ソニー時代、犬型ロボットAIBOの部隊に配属となった春日氏が部屋に入ると、プロトタイプが歩き回っていた。電源を入れないAIBOは単なる物体だが、動き始めると生き物のように感じる。その躍動感に驚いた。「きっと将来、ロボットが人間の生活の中に入っていくと確信しました」。ただ、ソニーでは確実に台数が出る製品でなければ継続的な事業展開は厳しい。春日氏は自分でロボット専門の会社をやるしかないと決心する。

 2006年には、インターネット接続機能を持つ人間型ロボットを発表。2007年8 月に発表した「SPC-101C」はその後継機種で、新たに頭部カメラを搭載した。「この製品は、ソフトウエアエンジニア向けの開発プラットフォームと考えています」。多くの企業や大学などの研究機関と連携しながら、個人が家庭で便利に使える製品に育てていく。スムーズに開発できるよう、制御ソフトのソースコードも公開した。

 SPC-101Cは、既存のパソコンやインターネットと連携させることに重点を置いた。例えば、携帯電話から声で命令してロボットを動かすことも実現できる。携帯電話からの音声をパソコンがIP電話で受け取り、音声認識をした上で、動作コマンドをロボットに送るのだ。頭部カメラの映像を無線LAN経由でパソコンに取り込み、映像の中の人間の表情を画像処理で検知させ、表情に合わせたあいさつをさせるといった制御もできる。

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