温度30℃、湿度80%の環境なら最低でも9年――日本デジタルコンテンツ協会(DCAj)の試験結果では、DVDの寿命は俗説通りだった。だがしかし、先に示した試験結果には「計測不能」だったメディアが含まれていない。結論としてまとめた寿命の数値は、あくまでも国内ブランドに限った目安である。本章では計測不能だったメディアも含めて、DCAjの試験結果を詳しく吟味していこう。

 下の表はDCAjの試験結果の詳細だ。国内の量販店で販売されている国内および海外のブランドごとに、25℃と30℃(湿度は80%)の予測寿命を示した。DVD-Rは国内と海外のブランドが4製品ずつ、DVD-RWは国内3製品に海外2製品、DVDRAMは国内2製品に海外3製品をテストしている。表下にはテストした製品のメーカー名を挙げたが、どの試験結果がどの製品に対応するかは公表していない。

 ここで注目したいのは、備考欄に「計測不能」「推定不可」とあるものだ。参考値も出せない製品は寿命欄を「-」としている。驚くべきことに、DVD-Rでは海外製の全製品がこれに該当する。

【実は測定すらできなかったメディアが多数ある】
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「メディアの寿命はこうして推定する」で述べたデジタルコンテンツ協会(DCAj)によるDVD寿命試験の詳細。DVDメディアのブランドごとに25℃と30℃の寿命(PIエラーが280となる期間、湿度はいずれも80%)を求めた。それぞれのブランドが国内か海外かは明らかにしているが、具体的にどのメーカーかは非公表

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