さて、今お読みいただいているこの連載は、昨年連載した「フォントにまつわるエトセトラ」*1の続編にあたる。今回は同じトピックでもさらに深く掘り下げたり、前回連載で取り上げられなかったさまざまな周辺トピックを幅広く紹介していきたい。

 実はパソコン用フォントを取り巻く環境は大きく変化しようとしている。それは、間もなく一般向けにも発売されるWindows Vistaの存在が大きい。Vistaでは日本語フォントが刷新*2されるため、今年からこの先数年にかけて、いろいろな局面でフォントに関連するトラブルに遭遇したり、フォントにまつわる議論が盛んに行われることが予想される。そこで、あらためて、フォントの基本から文字コードなどの周辺事情までを分かりやすく紹介し、どこに問題があるのかを理解する手助けになればと思っている。

Excelで将棋を楽しむ

 今回は、将棋を例に、文字の形を画面に表示したりプリンターで印刷したりするというフォントの基本的な役割を再確認してみよう。

 「パソコンで将棋を楽しむ」といっても、パソコン用の将棋ソフトを用いるワケではもちろんない。利用するのは、読者の方も使われているであろうExcelと、「王将」「角行」「歩兵」といった将棋の駒を文字として収録した「将棋の駒」フォントだ。列幅や行の高さを調整し、さらに周辺のセルに背景色を付けたりして、Excelのシート上に将棋盤をデザインする。その上で、将棋盤のマス目となるセルに将棋の駒を表した文字を入力することによって、お手軽に将棋を楽しむというやり方で、フォントに親しんでみたい。

 将棋フォントをセットアップする方法やExcelのシート上に将棋の駒を配置・表示する方法については後述するので、まずは出来上がった将棋盤を紹介しよう。

*1 昨年連載した…エトセトラ」
昨年の連載「フォントにまつわるエトセトラ」は、本誌2006年4月24日号から同9月25日号まで隔号で掲載。文字の拡大縮小、フォントの使い分け、欧文フォントの活用法、外字の作成、外字フォントの利用など、フォントを取り巻くさまざまなトピックを取り上げた。

*2 Vistaでは…刷新
Windows Vistaに標準搭載される日本語フォントについては、本号のトレンド(p.14~15)にWindows 98/Me/XPとどこが変わり、それによってどんなトラブルが予想されるのかなどをレポートした。詳細はそちらを参照していただきたい。

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