デジタル・データを送るには、そのビット列を区切ってかたまりを作り、それに送りたい相手のあて先を付けた「パケット」にして送る方法が適しています。ただし、パケットはそのままの形ではなく、「フレーム」という別の形にしてから通信回線に送り出します。フレームは、パケットを混乱なく相手まで届ける役割を果たします。

データを一定の大きさに分ける

 インターネットのようなデータ通信では、“1”と“0”の組み合わせからなるデジタル・データを送ります。ただし、データをそのまま送るのではなく、いくつかのかたまりにしてから送ります。それぞれのかたまりの先頭には、通し番号やあて先のアドレスなどを付け加えます。この部分をヘッダーと呼びます。データのかたまりにヘッダーを付けたものがパケットです。

 端末が送り出したパケットは、パケット交換機(やルーター)を経由して、目的の端末に届きます。パケット交換機はパケットを受け取ると、そのヘッダーのあて先を見て、送り出す先を決めます。このようなパケット交換機の中継を経て、パケットは最終目的地に到着するのです。

 パケット交換機は、パケットをいったんメモリーの中に蓄積します。このため、伝送路が混んでいても空くのを待ってから送ることができるので、伝送路を効率よく利用できます。その半面、どうしても途中で遅れが生じ、パケットの到着時間にばらつきが出てしまいます。こうしたことから、電話のように遅延が許されない用途にはあまり適していない通信方式といえます。

 データをパケット化して送れば、1本の通信回線で複数の相手と同時に通信できます。この場合、まずすべてのパケットをパケット交換機に届けます。するとパケット交換機がパケットごとにあて先を見て、適切な回線に送り出してくれるわけです。送信するデータが間欠的に発生することが多いデータ通信では、通信回線に空きを作らないでパケットを送れるので効率的です。

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 デジタル・データを送る場合、まず一定の大きさのかたまりに分け、それにあて先を付けてパケットにします。さらに、それをフレームに格納して送ります。パケット1個は、フレームのサイズに合わせて作られます。
 五月人形を宅急便で送り届けることを例にして説明しましょう。五月人形が元のデータに当たります。部品を格納する箱がフレームに相当します。箱に入るように2kgごとに五月人形を解体し、あて先を付けます。これがパケットに相当します。

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