Wordで巨大文字を入力

 どんなに大きくしても、字形がギザギザにならず、スムーズなままなのがWindowsパソコンに添付しているフォントの特長だ。では、実際にどれくらいまでの大きさの文字を表示・印刷できるのだろうか。それは、文字を入力するアプリケーションや印刷に使用するプリンターによる。そこで、ここでは読者の皆さんにも馴染みのあるWordを用いて、A3判対応のビジネス用プリンターで印刷できる、もっとも大きな文字を入力して印刷してみよう。

 Wordで入力する文字のサイズや入力済みの文字のサイズを変更するには、一般に「書式設定」ツールバーの「フォントサイズ」欄を利用する。同欄の右端の▼をクリックすると、「…10・10.5・11・12・14…」と選択リストがあらわれる。最小値は「8」で、最大値は「72」(図4)。この値の単位は「ポイント」だ。元々、欧米の印刷業界で活字の大きさをあらわす*5のに用いられてきた単位で、1ポイントが約0.35ミリ*6に相当する。

 「フォントサイズ」欄のリストを見て、Wordで入力できる最大文字サイズは72ポイント(約25ミリ)と思っている人もたまにいるが、実はもっと大きなサイズを設定できる。「フォントサイズ」欄に直接、「200」などとキー入力すればよいのだ。ちなみに、「フォントサイズ」欄の正式名称は「フォントサイズ」リストボックスという。フォントサイズの一覧を表示する「リスト」と直接サイズをキー入力できる「ボックス」の2 つの働きを兼ね備えたユーザーインタフェースなのだ。

 では、「フォントサイズ」欄に入力できる最大サイズはいくつだろうか。 それを知るには同欄に「2000」とか「5000」といった巨大な値をキー入力してみればよい。すると、「数値は1から1638までです。」というエラーダイアログがあらわれるだろう(図5)。この1638ポイント(約58センチ)がWordで入力・印刷できる最大の文字サイズだ(図6)。フォンしてみればよい。すると、「数値は1から1638までです。」というエラーダイアログがあらわれるだろう(図5)。この1638ポイント(約58センチ)がWordで入力・印刷できる最大の文字サイズだ(図6)。

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字が小さくて見づらい時は

 本文は既定の10.5ポイントのままでよいが、文書のタイトル部分はすこし大きめの14ポイントとし、逆にコメント行は小さめの9ポイントとして……というように、2~3種類のフォントサイズを使い分けるのはよくやることだろう。1個所1個所のフォントサイズを設定するには、段落単位で選択したうえで前述の「フォントサイズ」欄を用いて指定すればよい。

 では、文書がひと通りできあがった後で、文書のフォントサイズを全体的にひと回り大きくしたい、あるいは小さくしたいといったことがないだろうか。例えば、プリントアウトしたものをファクシミリで送信する場合*7は本文のサイズを12ポイント程度にしておけば、受け取り側のファクシミリが多少古くても判読に悩まずに済むだろう。また、2枚目に数行だけはみ出してしまったときに文字サイズを全体的にすこし小さくすれば、ピッタリ1枚に収まることもある。文書の中で使っているフォントサイズが1種類であれば、文書全体を選択したうえでフォントサイズを指定し直せばよいが、困るのが上記したように複数のフォントサイズを使い分けている場合だ。1個所ずつ変更してまわるのは、あまりに面倒くさい。

 こんな場合には、文書全体を選択したうえで、[Ctrl]+[Shift]+[>]キーを押す。10.5ポイントの本文は11ポイントに、14ポイントのタイトルは16ポイントに……というように、それぞれのフォントサイズが1段階だけ大きく*8なったハズだ(図7)。繰り返し[Ctrl]+[Shift]+[>]キーを押すと、11ポイント→12ポイント→14ポイントというように段階的に大きくなる。このステップは「フォントサイズ」欄に表示されるリスト内容と一致する。逆に1段階だけ小さいしたい場合は、[Ctrl]+[Shift]+[<]キーを押せばよい。
 どちらも、文書の見栄えを効率よく整えるのに抜群の効果を発揮するショートカットキーなので、ぜひ、マスターして戴きたい。

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 フォントには文字の形を伝えるだけでなく、そのデザイン(書体)によって雰囲気や作成者の気持ちを伝えるという大事な働きもある。次回は、このデザイン(書体)について検証してみよう。