2007年4月中旬より、NEC、ソニー、東芝、富士通が夏商戦向けモデルを発表した。春モデルでは、Windows Vistaの搭載が話題だったが、今商戦でももちろん全製品がWindows Vistaを採用している。

 今回の夏商戦の最大のトピックは、ノートパソコンの性能や機能が向上したこと。インテルのノートパソコン向けプラットフォーム「Centrino Duo」が、次世代プラットフォーム“Santa Rosa”(開発コード名)に一新されるためだ。

 プラットフォームとは、インテル製CPUとチップセット、無線LANモジュールの組み合わせのこと。新しいSanta Rosaプラットフォームは、新型のモバイル向けCPUを採用する。今回紹介する製品の中には、メーカーが未公表とするCPUを搭載しているものがあるが、これが新型CPUとみられる。新型CPUは、クロック(CPUとチップセット間の動作周波数)の引き上げや新しい省電力機能の搭載など各種改良が施されている。また、新チップセットは「ターボ・メモリー」と呼ぶ高速化技術を搭載。パソコン内部にフラッシュメモリーを実装可能で、ハードディスクのキャッシュメモリーとして利用する。OSやアプリケーションの起動の高速化が期待できる。

 ノート、デスクトップに共通する夏商戦モデルの特徴がテレビ機能。すべてのテレビパソコンが高品位なデジタル放送に対応、アナログ放送だけのモデルがなくなった。デジタル放送には、地上デジタル放送やBS/110度CSデジタル衛星放送のほか、携帯機器向けのデジタル放送「ワンセグ」もある。特にノートパソコンでは、ワンセグ対応製品が増えた。一般にワンセグチューナーはアンテナを内蔵しているので、アンテナ線の接続は不要。文字や静止画で構成した、ニュースや天気予報などのデータ放送が視聴できるのも利点だ。

 昨年からの流れであるワイドディスプレイ化も依然続いている。今商戦で富士通が主力ノートパソコンを横長液晶モデルで統一。これで主要メーカーのノートパソコンは、横長液晶搭載製品が完全に主力になった。デスクトップでも、NECが15.4型横長液晶を搭載する新モデルを投入している。

出典:日経パソコン 2007年4月23日号
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