ネットオークションでは詐欺に気をつけましょう——日経パソコンをはじめとするパソコン誌はもちろん、新聞やテレビでもオークション詐欺に警鐘を鳴らす昨今である。Webサイトでも「返金を催促してもなしのつぶて」「入金したら連絡が取れなくなった」などネットオークションでだまされた人たちの悲痛な声があふれている。

 「そのときどうする オークション詐欺」と題した本特集は、実際にオークション詐欺に引っ掛かった場合の対処法を検討する。しかし結論からいうと、いったんお金を詐取されたら、それを取り戻すのは極めて難しい。犯人を捕まえて金銭を取り戻すのはもちろん、オークション会社から補償金を受け取るにもさまざまな困難が待ち受けている。

 だが、そんな“いばらの道”を垣間見れば、オークション詐欺に対する警戒心は今まで以上に鋭くなるはず。パソコン雑誌も単に「気をつけましょう」で終わらせず、実際に被害に遭った際の艱難辛苦、つまりは警察のご厄介になるドロドロした世界も語るべきではないかと考え、本特集を企画した次第。実際に被害に遭って補償金獲得までのいばらの道を乗り越えた人へのインタビューも踏まえ、オークション詐欺被害後の世界をご紹介しよう。

検挙数の半数を占める

 ネットオークションとは、インターネットで行われる一般参加型の競売取引だ。一般の消費者同士が直接取引を行うのが特徴で、出品者はオークション会社のWebサイトに商品の写真や特徴、希望価格などを掲載する。これに対し最も高値を提示した入札者が商品を落札し、出品者と電子メールなどを使って連絡を取り合い、商品と代金をやり取りする。

 現在、主なネットオークションには、ヤフーの「Yahoo!オークション」、ディー・エヌ・エーの「ビッダーズ」、楽天市場の「楽天フリマ」などがある。なかでも最大手のYahoo!オークションは、2004年度の取扱高が約6000億円にものぼる。

 ところが、だれでも利用できる敷居の低さも相まって、利用者の増大に伴いオークションにおける詐欺が増えている。警察庁が発表したサイバー犯罪の検挙件数を見ると、2004年上期ではネットワーク絡みの犯罪総数976件のうち詐欺(多くはオークション関係)は247件で4分の1ほどだったが、2005年の上期ではネットワーク犯罪全体の1391件のうち詐欺が672件と半数近くを占める。

【ネット詐欺の検挙件数は3倍に】
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【主なオークション詐欺の手口】
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