グーグルは2007年12月14日、同社の広告配信サービスについて説明会を開催した。従来の文字だけのリンクから、動画を表示するものまで、ネット広告の形態は広がりつつある。同社の売り上げの99%を占めるという広告ビジネスの現状を語った。

 Google AdWordsとは広告主を対象とした広告配信プログラムのこと。AdWordsによる広告配信方法は3種類がある。一つ目が、Googleのキーワード検索をしたときに関連する広告を表示する「検索連動型広告」。二つ目がWebページの内容を解析し、関連する広告をそのページ内に表示する「コンテンツターゲット」。三つ目は、広告主が表示したいサイトを選択する「プレースメントターゲット」である。

 「検索連動型広告」では、広告を表示する順番は「単に入札された金額だけではなく、広告のクオリティーを判断している」(高広伯彦セールスプランニンググループ シニアマネージャ)という。例えば、ユーザーが検索エンジンを使い「自動車保険」と入力したとする。すると、検索結果と同時に画面の上部や右側に「検索連動型広告」が現れる。この広告が実際に自動車保険に関連した広告であるかという妥当性を重視しているというのだ。リンク先のサイトを審査し、自動車保険に関連したキーワードが含まれているか、別の内容が含まれていないかを確認しているという。

 「プレースメントターゲット」では、広告主が設定画面でカテゴリーを選択するか、キーワードを入力すると、配信可能なサイトの一覧が現れる。ここから、どのサイトに広告を配信するのかを選択できる。この配信形態が求められる理由としては、ブログなどロングテール的なサイトの利用時間が増えていることがあるという。「ロングテール的なサイトを訪れる人は、そのサイトに大きな興味があるということ。となれば、そうしたサイトは広告主によっても魅力的な媒体となる」(高広氏)。

 広告の上で動画を再生する、メニューをマウスで選択できる、ゲームを動かすといった自由度を持つガジェット広告も配信している。iGoogleなどで利用しているガジェットの技術を応用したもの。広告を見た人が、ゲームなどを気に入れば、自分のiGoogleに貼り付けることもできる。「AdWordsは検索連動型広告で始まったが、それだけの時代はとうの昔に過ぎ去って、イメージ、動画、ガジェットと広がっている」(高広氏)と、幅広い形態で広告配信できることをアピールした。

 13日にはヤフーも同様の広告サービス「アドパートナー」を発表した。これについては、「他社についてコメントはできないが、我々は広告に関しては最大のネットワークを持っており、引き続きサービスをブラッシュアップしていく」(柳田浩二AdSenseシニアマネージャー)と語るに留めた。