2007年8月、ウィルコムの契約者数が3年半ぶりに純減を記録した。9月にはその数を何とかプラスに戻すが、10月~11月は再び各月2万以上の純減。12月にようやく1万6000の純増に持ち直した。

 ウィルコムは、2005年2月にDDIポケットからウィルコムと会社名を変更し、次々に新しい製品やサービスを提供。データ通信や音声通話で「定額制」を導入し、「W-ZERO3」などのスマートフォンでも新しい市場を切り開いた。ウィルコムはここ数年間、飛ぶ鳥を落とす勢いでV字回復を果たし、劇的に復活を遂げた。そんな中、昨今のソフトバンクモバイルの音声定額プランやイー・モバイルの携帯参入により、再び形勢は厳しくなっている。純減を最後に記録したのはさかのぼること3年半前。DDIポケット時代の2004年2月だ。

 同社の現状、本年の見通しと戦略をウィルコムのサービス開発本部副本部長サービス計画部長の寺尾洋幸氏に聞いた。

■2007年夏から続いている契約者数の純減をどのようにとらえているか。

 極めて厳しい状況だとは認識している。最大の原因は夏以降に導入した割賦販売(ダブルバリューセレクト)にあると考えている。これは、ユーザーに2年間の契約してもらうことで、月々の支払金額が安くなったり、機種変更時の本体価格を安くしたりするものだ。ただ、安くしても、ユーザーから見て2年ウィルコムと付き合えるか、と考えたときに迷われる方もいたのだと思う。

 また、販売店に関しても、売り上げ管理システムを変更したり、販売員が購入者へ説明できるよう教育したりすることも必要だ。そういったことがまだうまくいっていないのだろう。

この先は会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら